【2024年12月版】PHP8.0の脆弱性情報一覧

皆さんこんにちは。taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

本記事では、PHP8.0の脆弱性情報について一覧を作成しており、2024年12月16日に執筆しています。

PHPとはWebサイトやアプリを開発する際に広く採用されているプログラミング言語であり、Webサーバー上で動いてプログラムを実行するサーバーサイドスクリプト言語に分類されます。
このPHPは、WordPressを始めとする主要なCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の多くがPHPで開発されていることから、Webサイトを運用する皆さんにとっても重要な言語と言えるでしょう。

安全で円滑なWebサイトの運用のためには、PHPを最新バージョンへとアップデートする必要があります。

この記事では、企業のWeb担当者の皆様が、ご使用になられているPHP8.0系統の脆弱性を簡単に把握できるようにしたいと思います。

少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。どうぞよろしくお願い致します。

PHP8.0系統のバージョン情報と脆弱性に関するポイント

2024年12月16日現在、PHP8.0系統の最新バージョンは8.0.30です。

PHP8.0系統の、セキュリティサポート期限は、2023年11月26日であり、既にサポートは終了しています。

ご使用になられているPHPのバージョンが8.0系統の場合には、緊急レベルの脆弱性が存在する可能性があります。

PHP8.0系統の脆弱性情報

当社が把握しているPHP8.0系統の脆弱性情報は次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン

CVE-2024-4577
JVNDB-2024-003292

CVSS v3
9.8 (緊急)
PHP 8.0系統の全てのバージョン PHP 8.1.29
PHP8.0系統では未対応

CVE-2023-3824
JVNDB-2023-022020

CVSS v3
9.8 (緊急)
PHP 8.0.0から8.0.29 PHP 8.0.30

CVE-2023-3823
JVNDB-2023-022252

CVSS v3
7.5 (重要)
PHP 8.0.0から8.0.29 PHP 8.0.30

CVE-2023-3247
JVNDB-2023-020533

CVSS v3
4.3 (警告)
PHP 8.0.0から8.0.28 PHP 8.0.29

CVE-2023-0662
JVNDB-2023-026248

CVSS v3
7.5 (重要)
PHP 8.0.0から8.0.27 PHP 8.0.28

CVE-2023-0568
JVNDB-2023-004141

CVSS v3
8.1 (重要)
PHP 8.0.0から8.0.27 PHP 8.0.28

CVE-2023-0567
JVNDB-2023-004908

CVSS v3
6.2 (警告)
PHP 8.0.0から8.0.27 PHP 8.0.28

CVE-2022-37454
JVNDB-2022-019817

CVSS v3
9.8 (緊急)
PHP 8.0.0から8.0.24 PHP 8.0.25

CVE-2022-31630
JVNDB-2022-020795

CVSS v3
7.1 (重要)
PHP 8.0.0から8.0.24 PHP 8.0.25

CVE-2022-31629
JVNDB-2022-018140

CVSS v3
6.5 (警告)
PHP 8.0.0から8.0.23 PHP 8.0.24

CVE-2022-31628
JVNDB-2022-018141

CVSS v3
5.5 (警告)
PHP 8.0.0から8.0.23 PHP 8.0.24

CVE-2022-31626
JVNDB-2022-012036

CVSS v3
8.8 (重要)
PHP 8.0.0から8.0.19 PHP 8.0.20

CVE-2022-31625
JVNDB-2022-012037

CVSS v3
8.1 (重要)
PHP 8.0.0から8.0.19 PHP 8.0.20

CVE-2022-4900
JVNDB-2023-016006

CVSS v3
5.5 (警告)
PHP 8.0.0から8.0.21 PHP 8.0.22

CVE-2021-21708
JVNDB-2022-006545

CVSS v3
9.8 (緊急)
PHP 8.0.0から8.0.15 PHP 8.0.16

CVE-2021-21707
JVNDB-2021-015692

CVSS v3
5.3 (警告)
PHP 8.0.0から8.0.12 PHP 8.0.13

CVE-2021-21706
JVNDB-2021-012992

CVSS v3
6.5 (警告)
PHP 8.0.0から8.0.10 PHP 8.0.11

CVE-2021-21705
JVNDB-2022-025162

CVSS v3
5.3 (警告)
PHP 8.0.0から8.0.7 PHP 8.0.8

CVE-2021-21704
JVNDB-2021-013005

CVSS v3
5.9 (警告)
PHP 8.0.0から8.0.7 PHP 8.0.8

CVE-2021-21703
JVNDB-2021-014233

CVSS v3
7.0 (重要)
PHP 8.0.0から8.0.11 PHP 8.0.12

CVE-2021-21702
JVNDB-2021-003789

CVSS v3
7.5 (重要)
PHP 8.0.0から8.0.1 PHP 8.0.2

CVE-2020-7071
JVNDB-2020-016071

CVSS v3
5.3 (警告)
PHP 8.0.0 PHP 8.0.1

CVE-2017-9120
JVNDB-2017-014139

CVSS v3
9.8 (緊急)
PHP 8.0.0から8.0.9 PHP 8.0.10

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいています。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠しています。
※原則としてJVNのページを正としていますが、JVNに掲載されていない情報などについてはNVDのサイトを参照しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているわけではありません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVDなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

PHPのバージョンアップに強いWeb制作会社をお探しの場合にはご相談ください

PHPのバージョンアップは複雑な作業工程を伴うため、安全に行うためには専門的な知識が必要です。

また、Web制作会社はいわゆるWebアプリケーション側(WebサイトやCMS等)を専門としていますので、PHPを含めたミドルウェアについては対応されていない会社も多いと思います。

taneCREATIVE社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されている企業であり、PHPのバージョンアップについて知見を有しております。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

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この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。