【2026年1月版】PHP8.0の脆弱性情報一覧

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

本記事は、PHP8.0の脆弱性情報についてまとめたもので、2026年1月16日に改訂しています。

PHPとはWebサイトやアプリを開発する際に広く採用されているプログラミング言語であり、Webサーバー上で動いてプログラムを実行するサーバーサイドスクリプト言語に分類されます。
このPHPは、WordPressを始めとする主要なCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の多くがPHPで開発されていることから、Webサイトを運用する皆さんにとっても重要な言語と言えるでしょう。

安全で円滑なWebサイトの運用のためには、PHPを最新バージョンへとアップデートする必要があります。

この記事では、企業のWeb担当者の皆様が、ご使用になられているPHP8.0系統の脆弱性を簡単に把握できるようにしたいと思います。

少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

PHP8.0系統のバージョン情報と脆弱性に関するポイント

2026年1月16日現在、PHP8.0系統の最新バージョンは8.0.30です。

PHP8.0系統の、セキュリティサポート期限は、2023年11月26日であり、既にサポートは終了した状態(EOL)です。

ご使用になられているPHPのバージョンが8.0系統の場合には、緊急レベルの脆弱性が存在する可能性があります。

PHP8.0系統の脆弱性情報

当社が把握しているPHP8.0系統の脆弱性情報は次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン

CVE-2025-14180
CVE-2025-14180 Detail

CVSS v4
8.2 (重要)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2025-14178
CVE-2025-14178 Detail

CVSS v3
6.5 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2025-14177
CVE-2025-14177 Detail

CVSS v4
6.3 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2025-6491
CVE-2025-6491 Detail

CVSS v3
5.9(警告)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2025-1735
CVE-2025-1735 Detail

CVSS v4
5.9(警告)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2025-1220
CVE-2025-1220 Detail

CVSS v3
3.7 (注意)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2025-1861
CVE-2025-1861 Detail

CVSS v3
9.8 (緊急)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2025-1736
CVE-2025-1736 Detail

CVSS v3
7.3 (重要)
・PHP 8.0.2から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2025-1734
JVNDB-2025-008065

CVSS v3
5.3(警告)
・PHP 8.0.2から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2025-1217
JVNDB-2025-004315

CVSS v3
3.1 (注意)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2024-5585
JVNDB-2024-003409

CVSS v3
8.8 (緊急)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2024-5458
JVNDB-2024-003410

CVSS v3
5.3(警告)
・PHP 8.0.2から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2024-4577
JVNDB-2024-003292

CVSS v3
9.8 (緊急)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2024-3096
CVE-2024-3096 Detail

CVSS v3
6.5 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2024-2756
CVE-2024-2756 Detail

CVSS v3
6.5 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2024-2408
JVNDB-2024-003412

CVSS v3
5.9(警告)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE‑2024‑1874
CVE-2024-1874 Detail

CVSS v3
9.4 (緊急)
・PHP 8.0.0から8.0.30 PHP8.0系統では未対応

CVE-2023-3824
JVNDB-2023-022020

CVSS v3
9.8 (緊急)
・PHP 8.0.0から8.0.29 PHP 8.0.30

CVE-2023-3823
JVNDB-2023-022252

CVSS v3
7.5 (重要)
・PHP 8.0.0から8.0.29 PHP 8.0.30

CVE-2023-3247
JVNDB-2023-020533

CVSS v3
4.3 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.28 PHP 8.0.29

CVE-2023-0662
JVNDB-2023-026248

CVSS v3
7.5 (重要)
・PHP 8.0.0から8.0.27 PHP 8.0.28

CVE-2023-0568
JVNDB-2023-004141

CVSS v3
8.1 (重要)
・PHP 8.0.0から8.0.27 PHP 8.0.28

CVE-2023-0567
JVNDB-2023-004908

CVSS v3
6.2 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.27 PHP 8.0.28

CVE-2022-37454
JVNDB-2022-019817

CVSS v3
9.8 (緊急)
・PHP 8.0.0から8.0.24 PHP 8.0.25

CVE-2022-31630
JVNDB-2022-020795

CVSS v3
7.1 (重要)
・PHP 8.0.0から8.0.24 PHP 8.0.25

CVE-2022-31629
JVNDB-2022-018140

CVSS v3
6.5 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.23 PHP 8.0.24

CVE-2022-31628
JVNDB-2022-018141

CVSS v3
5.5 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.23 PHP 8.0.24

CVE-2022-31626
JVNDB-2022-012036

CVSS v3
8.8 (重要)
・PHP 8.0.0から8.0.19 PHP 8.0.20

CVE-2022-31625
JVNDB-2022-012037

CVSS v3
8.1 (重要)
・PHP 8.0.0から8.0.19 PHP 8.0.20

CVE-2022-4900
JVNDB-2023-016006

CVSS v3
5.5 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.21 PHP 8.0.22

CVE-2021-21708
JVNDB-2022-006545

CVSS v3
9.8 (緊急)
・PHP 8.0.0から8.0.15 PHP 8.0.16

CVE-2021-21707
JVNDB-2021-015692

CVSS v3
5.3 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.12 PHP 8.0.13

CVE-2021-21706
JVNDB-2021-012992

CVSS v3
6.5 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.10 PHP 8.0.11

CVE-2021-21705
JVNDB-2022-025162

CVSS v3
5.3 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.7 PHP 8.0.8

CVE-2021-21704
JVNDB-2021-013005

CVSS v3
5.9 (警告)
・PHP 8.0.0から8.0.7 PHP 8.0.8

CVE-2021-21703
JVNDB-2021-014233

CVSS v3
7.0 (重要)
・PHP 8.0.0から8.0.11 PHP 8.0.12

CVE-2021-21702
JVNDB-2021-003789

CVSS v3
7.5 (重要)
・PHP 8.0.0から8.0.1 PHP 8.0.2

CVE-2020-7071
JVNDB-2020-016071

CVSS v3
5.3 (警告)
・PHP 8.0.0 PHP 8.0.1

CVE-2017-9120
JVNDB-2017-014139

CVSS v3
9.8 (緊急)
・PHP 8.0.0から8.0.9 PHP 8.0.10

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。
※CVE‑2024‑1874~CVE‑2025‑14180についてはCVE、NVD、JVNのデータベース上では8.1以降の脆弱性と記載されていることがありますが、RemiリポジトリやZendPHP LTSやRed Hatのどれかが8.0を「影響あり」と明示してパッチを出している点からも、8.0にも影響を与えると考えています(CVE公式サイトに記載されていない理由は、EOL版のバージョンは列挙義務がないという運用上の理由であると考えられます)。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいています。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠しています。
※原則としてJVNのページを正としていますが、JVNに掲載されていない情報などについてはNVDのサイトを参照しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているわけではありません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVDなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

OSによるバックポートについて

PHP 8.0 は、2023年11月26日をもって公式サポート(EOL)を迎えました。
これ以降、新たな脆弱性が発見された場合であっても、PHP公式から修正パッチが提供されることはありません。

もっとも、EOLを迎えた PHP バージョンであっても、直ちに危険な状態になるとは限りません。
OSによっては、セキュリティサポートが終了したミドルウェアに対しても、緊急性・重大性の高い脆弱性に限り、バックポートと呼ばれる方式で修正を適用するケースがあるためです。

OSがRHEL(Red Hat Enterprise Linux)9、AlmaLinux OS 9、Rocky Linux 9の場合には、PHP 8.0はRHEL 9 Full Life Application Streams Release Life Cycleの対象ですので、2032年5月31日までバックポートの対象となります。

一方で、Amazon Linux 2023では、PHP8.0のパッケージ自体が存在していないため、同OSでは、それらに対するALAS(=バックポートされた修正の配布)は発生しません。
また、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)8、AlmaLinux OS 8、Rocky Linux 8においては、PHP 8.0はすでに公式なサポート対象の範囲外となっており、EOL後の PHP 8.0に対して継続的なセキュリティ修正が提供されることは事実上期待できません。

このため、PHP8.0をご利用の場合で、OSがRHEL 9、AlmaLinux OS 9、Rocky Linux 9ではない場合には、PHP 8.4以降へのバージョンアップ、または対応環境へのマイグレーションを早期に検討することを推奨します。

※詳細については、コラム「EOLになったPHPバージョンとOSによるバックポートについて」をご覧ください。

PHPのバージョンアップに強いWeb制作会社をお探しの場合にはご相談ください

PHPのバージョンアップは複雑な作業工程を伴うため、安全に行うためには専門的な知識が必要です。

また、Web制作会社はいわゆるWebアプリケーション側(WebサイトやCMS等)を専門としていますので、PHPを含めたミドルウェアについては対応されていない会社も多いと思います。

taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されている企業であり、PHPのバージョンアップについて知見を有しております。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

他社様が制作・開発されたWebサイトのバージョンアップ・マイグレーションについても、ケースによってはお引き受けしておりますので、PHPを使用したWebサイトの保守管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

なお、当社は、セキュアなWebサイト制作及びWebサイトのセキュリティ保守管理に特化したWeb制作会社として、東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しておりますので、与信管理についてはIR情報をご確認ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。