【2026年7月版】Spectra Legacyのバージョンと脆弱性情報

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

本記事はSpectra Legacy – Gutenberg Blocks(旧名称:Spectra Gutenberg Blocks、Ultimate Addons for Gutenberg)のバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2026年7月30日に改訂しています。

Spectra Legacyは、WordPressの標準ブロックエディター(Gutenberg)を拡張するプラグインであり、Brainstorm Force US LLCによってサポートされています。

WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは100万以上、総ダウンロード数は4236万回以上を計測しており、世界的にも有名なプラグインの一つと言ってよいでしょう。

一方で、人気が高いほど攻撃対象になるリスクもあるため、脆弱性への適切な対応が重要になります。

この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、Spectra Legacyの概要並びに脆弱性情報及びその対応状況をご紹介いたします。
Spectra Legacyを安全に運用していただく一助になれば幸いです。

Spectra Legacyとは

前述の通り、Spectra Legacyは、Brainstorm Force US LLCがサポートをしている、WordPress標準ブロックエディター(Gutenberg)拡張プラグインです。

30以上のカスタマイズ可能なブロック、レイアウト機能、テンプレート、パターンなどを利用でき、コーディングなしでページや投稿を効率よくデザインできること、標準エディター上で使えるため学習コストが低いことから、人気があります。

一方で、利用者の多いプラグインは、攻撃のターゲットにされる可能性があるため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントにお勧めしていません。

Spectra Legacyについては、定期的にバージョンアップされており、かつ重大な脆弱性が未修正のまま放置されている状況ではないことから、2026年7月30日現在、最新バージョンを使用していれば、既知の脆弱性を起因とするセキュリティリスクは少ないと考えております(脆弱性が存在しないことを保証するものではありません)。

Spectra Legacyのバージョン情報

2026年7月30日現在、Spectra Legacyの最新バージョンは2.20.0であり、WordPress 7.0.2までテストされています。

WordPressプラグインの多くでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであり、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。

なお、バージョン情報は次の表の通りですが、Spectra Legacyでは旧バージョンごとの公式EOLは公表されていません。
本表では、後継バージョンの公開日を旧バージョンの実質的なサポート終了日として扱っています。

バージョン リリース日 サポート期限 修正された脆弱性
2.20.0 2026年7月14日 サポート対象 WPScan
2.19.29 2026年6月30日 2026年7月14日 CVE-2026-12900
2.19.26 2026年5月4日 2026年5月20日 CVE-2026-7465
2.19.23 2026年4月21日 2026年4月21日 CVE-2026-42648
2.19.18 2026年1月20日 2026年2月2日 CVE-2026-24982
CVE-2026-0950
2.19.15 2025年10月3日 2025年11月12日 CVE-2025-11162
2.19.1 2025年2月19日 2025年3月10日 CVE-2025-1784
2.16.3 2024年11月2日 2024年11月13日 CVE-2024-10484
2.15.1 2024年8月6日 2024年8月29日 CVE-2024-7590
2.13.8 2024年6月27日 2024年7月4日 CVE-2024-37517
2.13.1 2024年5月3日 2024年5月13日 CVE-2024-4366
2.12.9 2024年4月22日 2024年4月25日 CVE-2024-1815
CVE-2024-1814
2.12.7 2024年4月2日 2024年4月10日 CVE-2024-3107
2.10.4 2023年12月12日 2023年12月18日 CVE-2023-6486
2.7.10 2023年9月22日 2023年9月27日 CVE-2023-49833
2.6.7 2023年6月14日 2023年6月22日 CVE-2023-36679
CVE-2023-36676
Wordfence
2.3.2 2023年1月23日 2023年1月24日 CVE-2023-23834
Wordfence
2.3.1 2023年1月20日 2023年1月23日 CVE-2023-23825
CVE-2023-23738
CVE-2023-23735
CVE-2023-23730
CVE-2023-23729
1.25.6 2022年5月31日 2022年8月17日 Wordfence
1.15.0 2020年6月2日 2020年6月2日 CVE-2020-36656
1.14.8 2020年3月30日 2020年4月28日 CVE-2020-36702

※各バージョンのリリース日については、WordPress公式サイトの開発ログの情報に基づいています。
※上記の内容は、バージョン2.19.29までを掲載しています。また、2.19.29以前のバージョンについては、下記脆弱性が修正されたバージョンを追記しています。
※バージョン2.19.29以下には既知の脆弱性が存在するため、グレーにしています。

Spectra Legacyの脆弱性情報

Spectra Legacyに関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン
WPScan CVSS v3
3.5 (注意)
・Spectra Legacy 2.19.29までのバージョン ・Spectra Legacy 2.20.0
CVE-2026-42648
CVE-2026-42648 Detail
CVSS v3
4.3 (警告)
・Spectra Legacy 2.19.22までのバージョン ・Spectra Legacy 2.19.23
CVE-2026-24982
CVE-2026-24982 Detail
CVSS v3
5.3 (警告)
・Spectra Legacy 2.19.17までのバージョン ・Spectra Legacy 2.19.18
CVE-2026-12900
CVE-2026-12900 Detail
CVSS v3
6.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.19.28までのバージョン ・Spectra Legacy 2.19.29
CVE-2026-7465
CVE-2026-7465 Detail
CVSS v3
8.8 (重要)
・Spectra Legacy 2.19.25までのバージョン ・Spectra Legacy 2.19.26
CVE-2026-0950
CVE-2026-0950 Detail
CVSS v3
5.3 (警告)
・Spectra Legacy 2.19.17までのバージョン ・Spectra Legacy 2.19.18
CVE-2025-11162
CVE-2025-11162 Detail
CVSS v3
6.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.19.14までのバージョン ・Spectra Legacy 2.19.15
CVE-2025-1784
CVE-2025-1784 Detail
CVSS v3
6.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.19.0までのバージョン ・Spectra Legacy 2.19.1
CVE-2024-37517
CVE-2024-37517 Detail
CVSS v3
8.8 (重要)
・Spectra Legacy 2.13.7までのバージョン ・Spectra Legacy 2.13.8
CVE-2024-10484
CVE-2024-10484 Detail
CVSS v3
5.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.16.2までのバージョン ・Spectra Legacy 2.16.3
CVE-2024-7590
JVNDB-2024-019793
CVSS v3
5.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.15.0までのバージョン ・Spectra Legacy 2.15.1
CVE-2024-4366
JVNDB-2024-018499
CVSS v3
5.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.13.0までのバージョン ・Spectra Legacy 2.13.1
CVE-2024-3107
JVNDB-2024-018374
CVSS v3
4.3 (警告)
・Spectra Legacy 2.12.6までのバージョン ・Spectra Legacy 2.12.7
CVE-2024-1815
JVNDB-2024-018486
CVSS v3
5.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.12.8までのバージョン ・Spectra Legacy 2.12.9
CVE-2024-1814
CVE-2024-1814 Detail
CVSS v3
5.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.12.8までのバージョン ・Spectra Legacy 2.12.9
CVE-2023-49833
CVE-2023-49833 Detail
CVSS v3
5.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.7.9までのバージョン ・Spectra Legacy 2.7.10
CVE-2023-36679
CVE-2023-36679 Detail
CVSS v3
6.5 (警告)
・Spectra Legacy 2.6.6までのバージョン ・Spectra Legacy 2.6.7
CVE-2023-36676
JVNDB-2023-027314
CVSS v3
8.8 (重要)
・Spectra Legacy 2.6.6までのバージョン ・Spectra Legacy 2.6.7
Wordfence CVSS v3
6.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.6.6までのバージョン ・Spectra Legacy 2.6.7
CVE-2023-23834
CVE-2023-23834 Detail
CVSS v3
9.8 (緊急)
・Spectra Legacy 2.3.1までのバージョン ・Spectra Legacy 2.3.2
Wordfence CVSS v3
6.3 (警告)
・Spectra Legacy 2.3.1までのバージョン ・Spectra Legacy 2.3.2
CVE-2023-23825
JVNDB-2023-028194
CVSS v3
8.8 (重要)
・Spectra Legacy 2.3.0までのバージョン ・Spectra Legacy 2.3.1
CVE-2023-23738
CVE-2023-23738 Detail
CVSS v3
5.3 (警告)
・Spectra Legacy 2.3.0までのバージョン ・Spectra Legacy 2.3.1
CVE-2023-23735
JVNDB-2023-028192
CVSS v3
6.1 (警告)
・Spectra Legacy 2.3.0までのバージョン ・Spectra Legacy 2.3.1
CVE-2023-23730
JVNDB-2023-028207
CVSS v3
5.3 (警告)
・Spectra Legacy 2.3.0までのバージョン ・Spectra Legacy 2.3.1
CVE-2023-23729
CVE-2023-23729 Detail
CVSS v3
5.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.3.0までのバージョン ・Spectra Legacy 2.3.1
CVE-2023-6486
CVE-2023-6486 Detail
CVSS v3
5.4 (警告)
・Spectra Legacy 2.10.3までのバージョン ・Spectra Legacy 2.10.4
Wordfence CVSS v3
6.1 (警告)
・Spectra Legacy 1.25.5までのバージョン ・Spectra Legacy 1.25.6
CVE-2020-36702
JVNDB-2023-008011
CVSS v3
4.3 (警告)
・Spectra Legacy 1.14.7までのバージョン ・Spectra Legacy 1.14.8
CVE-2020-36656
CVE-2020-36656 Detail
CVSS v3
5.4 (警告)
・Spectra Legacy 1.14.11までのバージョン ・Spectra Legacy 1.15.0

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。CVE IDが割り当てられていない脆弱性情報については、WordfenceないしWPScanへのリンクを掲載してあります。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいています。CVSS v3の適用前の脆弱性情報についてはCVSS v2に基づいて記載しています。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠しています。JVN、NVDにてスコアリングされていない脆弱性情報についてはWordfenceのスコアに準拠しています。
CVE-2024-7590の影響範囲については、NVDでは2.14.1まで、Wordfenceでは2.15.0までとなっており、差異があります。この点、NVDの情報はPatchstack由来の情報ですが、Patchstackでは影響範囲は2.14.1としつつ、修正バージョンについてはWordfenceと同じく2.15.1としていることから、影響範囲は2.15.0まで、修正バージョンは2.15.1を正と判断して掲載しています。
CVE-2023-23834の影響範囲については、NVDでは影響範囲は2.3.0まで(2.3.1で修正)、Wordfenceでは2.3.1まで(2.3.2で修正)となっており、差異があります。この点、公式changelogでは、2.3.2で、Patchstackから報告されたセキュリティ問題を修正したとされていることから、影響範囲は2.3.1まで、修正バージョンは2.3.2を正と判断して掲載しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVDなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

Spectra Legacyのバージョンアップを継続する体制について

前述のように、Spectra Legacyは世界的にも人気のあるプラグインであり、Web制作の現場でWordPressを利用する場合には、お世話になる確率が高いプラグインです。

しかしながら、Spectra Legacy自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。

taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、WordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについてもノウハウを有しています。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

他社様が制作・開発されたWebサイトのバージョンアップ・マイグレーションについても、ケースによってはお引き受けしておりますので、WordPressサイトの保守管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

なお、当社は、セキュアなWebサイト制作及びWebサイトのセキュリティ保守管理に特化したWeb制作会社として、東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しておりますので、与信管理についてはIR情報をご確認ください。

この記事を書いた存在
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