【2025年8月版】Really Simple Securityのバージョンと脆弱性情報

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

この記事はReally Simple Securityのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2025年8月26日に執筆しています。

Really Simple Securityは、WordPress向けのセキュリティプラグインであり、Really Simple Plugins B.V.社によって開発・サポートされています。

WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは400万以上、総ダウンロード数1億8573万回以上を計測しており、人気のあるプラグインの一つと言ってよいでしょう。

一方で、人気のあるプラグインであるため、攻撃対象になりやすい側面もあります。

そこで、この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、Really Simple Securityの概要並びに、脆弱性及びその対応状況をご紹介することで、Really Simple Securityを安心して使用していただけるようにしたいと思います。

少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

Really Simple Securityとは

前述の通り、Really Simple Securityは、Really Simple Plugins B.V.社によって開発・サポートが継続されている、オープンソースのWordPress向けセキュリティプラグインです。

このプラグインは旧Really Simple SSLから発展したもので、簡単な設定でHTTPS化をすることができる他、無料版でもハードニング・ログイン保護・脆弱性検知機能を使用することができ、モジュール式で不要機能は読み込まず軽く、速度低下が少ないことから、世界的に人気のあるプラグインです。

一方で、Really Simple Securityのようなダウンロード数の多いプラグインは、多くのユーザーに利用されているため狙われやすい傾向にあります。
そのため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントに推奨していません。

Really Simple Securityは定期的にアップデートされ、脆弱性が迅速に修正されているため、問題ないと考えておりますが、2025年1月24日に、脆弱性に関するCVE番号(CVE-2025-24623)が採番されている他、2024年11月14には、緊急レベルの脆弱性情報(CVE-2024-10924)が採番されていることから、バージョン9.1.4以下をご利用になられている場合には、最新バージョンへのアップデートを推奨いたします。

Really Simple Securityのバージョン情報に関するポイント

Really Simple Securityでは、一般的なセマンティックバージョニングに近いバージョニングが採用されているようです。
3つの数字の左から「メジャーバージョン.マイナーバージョン.パッチバージョン」となります。

なお、稀に4桁目の数字がありますが、特定の修正や微細な更新のケースであると考えられます。

2025年8月26日現在、Really Simple Securityの最新バージョンは9.4.3であり、WordPress 6.8.2までテストされています。

通常のオープンソースソフトウェアでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであることから、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。

バージョン9.1.4以下には既知の脆弱性がありますので、最新のパッチバージョンへのアップデートを実施してください。

Really Simple Securityのバージョン情報

2025年8月26日現在での、Really Simple Securityのバージョン情報は次の通りです。

バージョン リリース日 サポート期限 修正された脆弱性
9.4.3 2025年8月4日 サポート中
9.4.2 2025年7月15日 2025年8月4日
9.4.1 2025年6月24日 2025年7月15日
9.4.0 2025年6月12日 2025年6月24日
9.3.5 2025年4月29日 2025年6月12日
9.3.4 2025年4月29日 2025年4月29日
9.3.3 2025年4月2日 2025年4月29日
9.3.2.1 2025年3月20日 2025年4月2日
9.3.2 2025年3月5日 2025年3月20日
9.3.1 2025年2月12日 2025年3月5日
9.2.0 2025年1月20日 2025年2月12日 CVE-2025-24623
9.1.4 2024年12月17日 2025年1月20日
9.1.2 2024年11月14日 2024年11月28日 CVE-2024-10924
8.0.0 2024年3月27日 2024年4月30日 CVE-2024-31229

※上記の内容は、WordPress公式サイト開発ログの情報を正として、バージョン9.1.4までを掲載しています。また、9.1.4未満のバージョンについては、下記脆弱性が修正されたバージョンを追記しています。
※バージョン9.1.4以下には既知の脆弱性が存在するため、グレーにしています。

Really Simple Securityの脆弱性情報

Really Simple Securityの最新バージョンは9.4.3であり、当社が把握している全ての脆弱性に修正対応済みとなっています。

また、Really Simple Security 9.1.4以下のバージョンをご使用の場合には、既知の脆弱性が存在している可能性がありますので、最新バージョンへとアップデートをしてください。

なお、Really Simple Security自体に関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン
CVE-2025-24623
CVE-2025-24623 Detail
CVSS v3
4.3 (警告)
Really Simple Security 9.1.4までのバージョン Really Simple Security 9.2.0
CVE-2024-31229
CVE-2024-31229 Detail
CVSS v3
5.5 (警告)
Really Simple Security 7.2.3までのバージョン Really Simple Security 8.0.0
CVE-2024-10924
JVNDB-2024-013161
CVSS v3
9.8 (緊急)
Really Simple Security 9.0.0から9.1.1.1 Really Simple Security 9.1.2

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいています。本記事では、CVSS v3にて緊急(9.0~10.0)、重要(7.0~8.9)、警告(4.0~6.9)に区分されるもののみを掲載しており、その他の情報については、JVN iPediaなどでご確認ください。CVSS v3の適用前の脆弱性情報についてはCVSS v2に基づいて記載しています。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)や独立行政法人情報処理推進機構(以下「IPA」)に準拠していますが、NVD、IPAにてスコアリングされていない場合には、Wordfenceのスコアに準拠しています。
※Really Simple SSLはReally Simple Securityの旧名称であり、同一のプラグインです。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVD、Wordfenceなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

Really Simple Securityのバージョンアップを継続する体制について

前述のように、Really Simple Securityは人気のあるプラグインであり、日本国内でも利用者は多数いるものと推察されます。

しかしながら、Really Simple Security自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。

taneCREATIVE社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、Really Simple SecurityとWordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについても知見を有しています。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

Really Simple Securityを使用したWebサイト制作やアップデートを含む保守・管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。