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皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。
この記事は、WP Multibyte Patchのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2026年3月6日に執筆しています。
WP Multibyte Patchは、WordPress及び日本語版WordPressのマルチバイト文字の取り扱いに関する不具合の累積的修正と強化を行うプラグインです。
かつては日本語版パッケージに同梱されていましたが、WordPress 5.0以降は個別にダウンロードする方式へと変更されており、Seisuke Kuraishiさんによってサポートされています。
WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは100万以上、総ダウンロード数は785万回以上を計測しており、世界的にも人気のあるプラグインの一つと言ってよいでしょう。
一方で、人気が高いほど攻撃対象になるリスクもあるため、脆弱性への適切な対応が重要になります。
この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、WP Multibyte Patchの概要並びに、脆弱性及びその対応状況をご紹介することで、WP Multibyte Patch自体については安心して使用していただけるようにしたいと思います。
少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
前述の通り、WP Multibyte Patch は、WordPress及び日本語版WordPressのマルチバイト文字の取り扱いに関する不具合の累積的修正と強化を行うプラグインです。
日本語などのマルチバイト文字を扱う際は、UTF-8のような可変長エンコーディング(1〜4バイト)に起因して、文字化けや文字数カウントのズレ、文字列操作の複雑化などに注意が必要になります。
WP Multibyte Patchは、英語圏で開発されたWordPressをマルチバイト文字環境で正しく動作させるために必要となる機能を網羅していることから、長らく定番プラグインとして使用されてきました。
一方で、利用者の多いライブラリは、攻撃のターゲットにされる可能性があるため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないライブラリは、クライアントにお勧めしていません。
WP Multibyte Patchについては、これまで脆弱性情報は報告されていないこと、継続的なバージョンアップが実施されていることから、2026年3月6日現在、セキュリティ面での問題はないと考えております。
WP Multibyte Patchは、セマンティックバージョニングに近いバージョニングが採用されており、左からメジャーバージョン、マイナーバージョン、パッチバージョンの3つの数字で構成されています(パッチバージョンがゼロの場合は省略表記されるようです)。
2026年3月6日現在、WP Multibyte Patchの最新バージョンは2.9.3です。
通常のオープンソースソフトウェアでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)は最新パッチバージョンのみを対象としており、WP Multibyte Patchでも同様の対応が行われていると考えられます。
2026年3月6日現在での、WP Multibyte Patchのバージョン情報は次の通りです。
| バージョン | リリース日 | サポート期限 | 修正された脆弱性 |
| 2.9.3 | 2025年12月1日 | サポート中 | - |
| 2.9.2 | 2025年4月14日 | 2025年12月1日 | - |
| 2.9.1 | 2025年4月14日 | 2025年4月14日 | - |
| 2.9 | 2020年8月11日 | 2025年4月14日 | - |
※各バージョンのリリース日については、WordPress公式サイトの開発ログの情報に基づいています。
※上記の内容は、バージョン2.9までを掲載しています。
WP Multibyte Patchの最新バージョンは2.9.3であり、当社が把握している限りCVE番号が採番された脆弱性情報はありません。
WP Multibyte Patchは、ユーザー入力処理や管理画面機能をほとんど持たない設計であり、攻撃対象領域が非常に小さいというセキュアな設計となっています。
そのため、長期間にわたり重大な脆弱性報告が見当たらない安定したプラグインの一つとなっています。
前述のように、WP Multibyte Patchは人気のあるライブラリであり、Web制作の現場では、よく利用されています。
しかしながら、WP Multibyte Patch自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPの知識が必要であったり、作業が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。
taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、WP Multibyte PatchとWordPressについてもノウハウを有しています。
※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。
taneCREATIVEに所属する謎のトラ。
2026年3月6日執筆