【2026年6月版】W3 Total Cacheのバージョンと脆弱性情報

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

本記事は、W3 Total Cacheのバージョンと脆弱性への対応状況について、2026年6月12日に執筆したものです。

W3 Total Cacheは、WordPressサイトの表示速度改善を目的としたキャッシュ系プラグインであり、BoldGrid(運営企業:InMotion Hosting,Inc.)によって開発・サポートされています。

WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは90万以上、総ダウンロード数6360万回以上を計測しており、世界でも人気のあるプラグインの一つと言ってよいでしょう。

一方で、人気が高いほど攻撃対象になるリスクもあるため、脆弱性への適切な対応が重要になります。

この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、W3 Total Cacheの概要並びに、脆弱性及びその対応状況をご紹介することで、W3 Total Cache自体については安心して使用していただけるようにしたいと思います。

少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

W3 Total Cacheとは

前述の通り、W3 Total Cacheは、WordPressサイトの表示速度改善を目的としたキャッシュ系プラグインであり、ページや投稿、CSS/JavaScript、フィードなどのキャッシュ、HTML/CSS/JSの圧縮、ブラウザキャッシュ、CDN連携などに対応しています。

多機能かつ共有サーバーから専用環境まで幅広く対応し、細かく高速化を調整できることから、世界的にも人気のあるプラグインとなっています。

一方で、利用者の多いプラグインは、攻撃のターゲットにされる可能性があるため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントにお勧めしていません。

W3 Total Cacheについては、定期的にバージョンアップされており、かつ2026年6月12日現在においては、重大な脆弱性が未修正のまま放置されている状況ではないことから、最新バージョンを使用している限りにおいては、セキュリティ面でのリスクは少ないと判断しています。

W3 Total Cacheのバージョン情報に関するポイント

W3 Total Cacheでは、一般的なセマンティックバージョニングに近いバージョニングが採用されているようです。
3つの数字の左から「メジャーバージョン.マイナーバージョン.パッチバージョン」となります(稀に4桁目が存在しますが、非常に軽微な修正対応をした独自のバージョンであると考えられます)。

2026年6月12日現在、W3 Total Cacheの最新バージョンは2.9.4であり、WordPress 7.0までテストされています。

通常のオープンソースソフトウェアでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)は最新パッチバージョンのみを対象としており、W3 Total Cacheでも同様の対応が行われていると考えられます。

パフォーマンス向上およびセキュリティ対策の観点から、常に最新のマイナーバージョンへのアップデートを推奨いたします。

W3 Total Cacheのバージョン情報

2026年6月12日現在での、W3 Total Cacheのバージョン情報は次の通りです。

バージョン リリース日 サポート期限 修正された脆弱性
2.9.4 2026年3月31日 サポート中 CVE-2026-5032
2.9.3 2026年3月25日 2026年3月31日
2.9.2 2026年3月5日 2026年3月25日 CVE-2026-27384
2.8.13 2025年10月9日 2025年10月20日 CVE-2025-9501
2.8.2 2024年12月17日 2025年1月21日 CVE-2024-12365
CVE-2024-12008
CVE-2024-12006
2.7.6 2024年9月23日 2024年10月17日 CVE-2023-5359
2.2.3 2022年7月12日 2022年8月8日 CVE-2022-31090
2.1.5 2021年6月29日 2021年8月5日 CVE-2021-24452
2.1.4 2021年6月17日 2021年6月29日 CVE-2021-24436
2.1.3 2021年5月27日 2021年6月17日 CVE-2021-24427
0.9.7.4 2019年5月6日 2020年4月28日 Wordfence
Wordfence
Wordfence
0.9.5 2016年9月26日 2016年9月30日 Wordfence
Wordfence
Wordfence
Wordfence
Wordfence
Wordfence
0.9.4.1 2014年12月10日 2016年9月26日 CVE-2014-9414
CVE-2014-8724
Wordfence
0.9.4 2014年4月4日 2014年12月10日 CVE-2019-6715
0.9.2.9 2013年4月17日 2013年5月14日 CVE-2013-2010
0.9.2.5 2013年1月13日 2013年2月5日 CVE-2012-6079
CVE-2012-6078
CVE-2012-6077

※上記の内容は、WordPress公式開発ログの情報を正として、バージョン2.9.3までを掲載しています。また、2.9.3以前のバージョンについては、下記脆弱性が修正されたバージョンを追記しています。
※バージョン2.9.3以下には既知の脆弱性が存在するため、グレーにしています。

W3 Total Cacheの脆弱性情報

W3 Total Cacheの最新バージョンは2.9.4であり、当社が把握している全ての脆弱性に修正対応済みとなっています。

また、W3 Total Cache 2.9.3以下のバージョンをご使用の場合には、既知の脆弱性が存在する可能性がありますので、最新バージョンへとアップデートをしてください。

なお、W3 Total Cache自体に関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン
CVE-2026-5032
CVE-2026-5032 Detail
CVSS v3
7.5 (重要)
・W3 Total Cache 2.9.3 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.9.4
CVE-2026-27384
CVE-2026-27384 Detail
CVSS v3
9.8 (緊急)
・W3 Total Cache 2.9.1 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.9.2
CVE-2025-9501
CVE-2025-9501 Detail
CVSS v3
8.1 (重要)
・W3 Total Cache 2.8.12 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.8.13
CVE-2024-12365
CVE-2024-12365 Detail
CVSS v3
8.5 (重要)
・W3 Total Cache 2.8.1 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.8.2
CVE-2024-12008
CVE-2024-12008 Detail
CVSS v3
7.5 (重要)
・W3 Total Cache 2.8.1 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.8.2
CVE-2024-12006
CVE-2024-12006 Detail
CVSS v3
5.3 (警告)
・W3 Total Cache 2.8.1 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.8.2
CVE-2023-5359
JVNDB-2023-027329
CVSS v3
7.5 (重要)
・W3 Total Cache 2.7.5 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.7.6
CVE-2022-31090
CVE-2022-31090 Detail
CVSS v3
7.7 (重要)
・W3 Total Cache 2.2.2 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.2.3
CVE-2021-24452
CVE-2021-24452 Detail
CVSS v3
6.1 (警告)
・W3 Total Cache 0.5 から 2.1.4 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.1.5
CVE-2021-24436
JVNDB-2021-011881
CVSS v3
6.1 (警告)
・W3 Total Cache 2.1.3 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.1.4
CVE-2021-24427
CVE-2021-24427 Detail
CVSS v3
4.8 (警告)
・W3 Total Cache 2.1.2 までのバージョン ・W3 Total Cache 2.1.3
CVE-2019-6715
CVE-2019-6715 Detail
CVSS v3
7.5 (重要)
・W3 Total Cache 0.9.2.6 から 0.9.3 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.4
CVE-2014-9414
CVE-2014-9414 Detail
CVSS v2
6.8 (警告)
・W3 Total Cache 0.9.4 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.4.1
CVE-2014-8724
JVNDB-2014-007329
CVSS v2
4.3 (警告)
・W3 Total Cache 0.9.4 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.4.1
CVE-2013-2010
JVNDB-2013-007231
CVSS v3
9.8 (緊急)
・W3 Total Cache 0.9.2.8 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.2.9
CVE-2012-6079
JVNDB-2012-006483
CVSS v3
7.5 (重要)
・W3 Total Cache 0.9.2.4 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.2.5
CVE-2012-6078
JVNDB-2012-006483
CVSS v3
7.5 (重要)
・W3 Total Cache 0.9.2.4 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.2.5
CVE-2012-6077
JVNDB-2012-006483
CVSS v3
7.5 (重要)
・W3 Total Cache 0.9.2.4 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.2.5
Wordfence CVSS v3
5.4 (警告)
・W3 Total Cache 0.9.7.3 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.7.4
Wordfence CVSS v3
4.3 (警告)
・W3 Total Cache 0.9.7.3 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.7.4
Wordfence CVSS v3
6.1 (警告)
・W3 Total Cache 0.9.7.3 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.7.4
Wordfence CVSS v3
7.2 (重要)
・W3 Total Cache 0.9.4.1 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.5
Wordfence CVSS v3
8.6 (重要)
・W3 Total Cache 0.9.4 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.5
Wordfence CVSS v3
8.8 (重要)
・W3 Total Cache 0.9.4.1 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.5
Wordfence CVSS v3
4.9 (警告)
・W3 Total Cache 0.9.4.1 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.5
Wordfence CVSS v3
7.2 (重要)
・W3 Total Cache 0.9.4.1 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.5
Wordfence CVSS v3
6.1 (警告)
・W3 Total Cache 0.9.4.1 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.5
Wordfence CVSS v3
8.8 (重要)
・W3 Total Cache 0.9.4 までのバージョン ・W3 Total Cache 0.9.4.1

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v4ないしCVSS v3に基づいています。本記事では、CVSS v4ないしCVSS v3にて緊急(9.0~10.0)、重要(7.0~8.9)、警告(4.0~6.9)に区分されるもののみを掲載しており、その他の情報については、JVN iPediaなどでご確認ください。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠していますが、NVDにてスコアリングされていない場合には、Wordfenceのスコアに準拠しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVDなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

W3 Total Cacheのバージョンアップを継続する体制について

前述のように、W3 Total Cacheは世界的に有名なプラグインであり、Web制作の現場でWordPressを利用する場合には、よくお世話になるプラグインです。

しかしながら、W3 Total Cache自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPのバージョンアップが必要であったり、サーバーの設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。

taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、WordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDB、各種サーバーについてもノウハウを有しています。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを 構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

他社様が制作・開発されたWebサイトのバージョンアップ・マイグレーションについても、ケースによってはお引き受けしておりますので、WordPressサイトの保守管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

なお、当社は、セキュアなWebサイト制作及びWebサイトのセキュリティ保守管理に特化したWeb制作会社として、東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しておりますので、与信管理についてはIR情報をご確認ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。