【2025年7月版】Polylangのバージョンと脆弱性情報

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

本記事はPolylangのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2025年7月29日に執筆しています。

Polylangは、WordPressサイトを多言語化できるプラグインであり、WP SYNTEX社によって開発・サポートされています。

WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは80万以上、総ダウンロード数は2365万回以上を計測しており、世界的にも有名なプラグインの一つと言ってよいでしょう。

一方で、人気が高いほど攻撃対象になるリスクもあるため、脆弱性への適切な対応が重要になります。
実際にPolylangの脆弱性は過去見つかっており、迅速に対応されています。

この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、Polylangの概要並びに、脆弱性及びその対応状況をご紹介することで、Polylang自体については安心して使用していただけるようにしたいと思います。

少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

Polylangとは

前述の通り、Polylangは、WP SYNTEX社が開発・サポートを継続している、オープンソースのWordPress向けプラグインであり、投稿ページや固定ページの多言語ページを簡単に作成することができます(無料版では翻訳自体まではしてくれません)。

無料でありながら、投稿ページからカスタム投稿タイプ、タクソノミー、メニュー、ウィジェットまで多言語に対応したサイトを制作できること、Yoast SEOなど主要なSEOプラグインとの互換性を有していることから、世界的に人気のあるプラグインです。

一方で、利用者の多いプラグインは、攻撃のターゲットにされる可能性があるため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントにお勧めしていません。

Polylangについては、定期的にバージョンアップがされており、かつ最新バージョンでは脆弱性が確認されていないことから、2025年7月29日現在、セキュリティ面での問題はないと考えております。

Polylangのバージョン情報に関するポイント

Polylangは、通常のセマンティックバージョニングに近いバージョニングを採用しており、左からメジャーバージョン、マイナーバージョン、パッチバージョンの3つの数字で構成されています(パッチバージョンが0の場合は省略表記されるルールのようです)。

2025年7月29日現在、Polylangの最新バージョンは3.7.3であり、WordPress 6.8.2までテストされています。

通常のオープンソースソフトウェアでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであり、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。

Polylangのバージョン情報

2025年7月29日現在での、Polylangのバージョン情報は次の通りです。

バージョン リリース日 サポート期限 修正された脆弱性
3.7.3 2025年6月16日 サポート中
3.7.2 2025年5月27日 2025年6月16日
3.7.1 2025年5月5日 2025年5月27日
3.7 2025年4月22日 2025年5月5日
3.6.7 2025年3月11日 2025年4月22日
3.6.6 2025年1月13日 2025年3月11日
3.6.5 2024年11月5日 2025年1月13日
3.6.4 2024年7月29日 2024年11月5日
3.6.3 2024年6月18日 2024年7月29日
3.6.2 2024年6月3日 2024年6月18日
3.6.1 2024年4月9日 2024年6月3日
3.6 2024年3月18日 2024年4月9日
2.5.1 2019年1月16日 2019年2月12日 Wordfence
2.5 2018年12月6日
1.5.2 2014年6月24日 2014年7月12日 CVE-2014-4855

※各バージョンのリリース日については、WordPress公式サイトのChangelogの情報に基づいています。
※上記の内容は、バージョン3.6までを掲載しています。また、それ以前のバージョンについては、下記脆弱性が修正されたバージョンと脆弱性が発見されている最後のバージョンを追記しています。
※バージョン2.5以下には既知の脆弱性が存在するため、グレーにしています。

Polylangの脆弱性情報

Polylangの最新バージョンは3.7.3であり、当社が把握している全ての脆弱性に修正対応済みとなっています。

また、Polylang 2.5以下のバージョンをご使用の場合には、既知の脆弱性が存在する可能性がありますので、最新バージョンへのアップデートをお勧めします。

Polylang自体に関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン
Wordfence CVSS v3
8.8 (重要)
・Polylang 2.5までのバージョン ・Polylang 2.5.1
CVE-2014-4855
JVNDB-2014-003324
CVSS v3
4.3 (警告)
・Polylang 1.5.1までのバージョン ・Polylang 1.5.2

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。CVEの採番がされていない脆弱性情報については、Wordfenceへのリンクを掲載してあります。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいています。本記事では、CVSS v3にて緊急(9.0~10.0)、重要(7.0~8.9)、警告(4.0~6.9)に区分されるもののみを掲載しており、その他の情報については、JVN iPediaなどでご確認ください。CVSS v3の適用前の脆弱性情報についてはCVSS v2に基づいて記載しています。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠しています。JVN、NVDにてスコアリングされていない脆弱性情報についてはWordfenceのスコアに準拠しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVDなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

Polylangのバージョンアップを継続する体制について

前述のように、Polylangは世界的にも人気のあるプラグインであり、Web制作の現場でWordPressを利用する場合には、お世話になる確率が高いプラグインです。

しかしながら、Polylang自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。

taneCREATIVE社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、PolylangとWordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについてもノウハウを有しています。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

Polylangを使用したWebサイト制作やアップデートを含む保守・管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。