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セキュアな Web サイト制作サービス
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皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。
この記事はEnable Media Replaceのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2025年10月30日に執筆しています。
Enable Media Replaceは、WordPressのメディアライブラリ内で既存の画像やPDF、動画などを手軽に差し替えできるプラグインであり、ID Scout SRLによってメンテナンスが継続されています。
WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは60万以上、総ダウンロード数1186万回以上を計測しており、世界的にみても人気のあるプラグインと言ってよいでしょう。
一方で、人気のあるプラグインであるため、攻撃対象になりやすい側面もあります。
そこで、この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、Enable Media Replaceの概要並びに、脆弱性及びその対応状況をご紹介することで、Enable Media Replaceを安心して使用していただけるようにしたいと思います。
少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
Enable Media Replaceは、ID Scout SRLによってメンテナンスが継続されているプラグインであり、WordPressのメディアライブラリ内における、既存の画像やPDF、動画などの煩雑な差し替えをワンクリックで完結できます。
投稿や固定ページのリンク先を自動維持するため、既存記事への影響が少なく、エンジニアでなくても扱いやすいことから、世界的にも人気のあるプラグインです。
Enable Media Replaceについては、定期的にバージョンアップがなされていること、また、2025年10月30日現在、最新バージョンについては脆弱性が報告されていないことから、セキュリティ面での問題はないと考えております。
Enable Media Replaceでは、一般的なセマンティックバージョニングに近いバージョニングが採用されているようです。
3つの数字の左から「メジャーバージョン.マイナーバージョン.パッチバージョン」となります。
2025年10月30日現在、Enable Media Replaceの最新バージョンは4.1.7であり、WordPress 6.8.3までテストされています。
通常のオープンソースソフトウェアでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであることから、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。
2025年10月30日現在での、Enable Media Replaceのバージョン情報は次の通りです。
| バージョン | リリース日 | サポート期限 | 修正された脆弱性 |
| 4.1.7 | 2025年10月2日 | サポート中 | CVE-2025-9496 |
| 4.1.6 | 2025年3月25日 | 2025年10月2日 | CVE-2025-31081 |
| 4.1.5 | 2023年12月14日 | 2025年3月25日 | CVE-2023-6737 |
| 4.1.3 | 2023年9月14日 | 2023年9月22日 | CVE-2023-4643 |
| 4.0.2 | 2023年1月13日 | 2023年2月21日 | CVE-2023-0255 |
| 4.0.0 | 2022年9月5日 | 2022年11月23日 | CVE-2022-2554 |
※上記の内容は、WordPress公式サイト開発ページの情報を正として、バージョン4.1.5までを掲載しています。また、4.1.5未満のバージョンについては、下記脆弱性が修正されたバージョンを追記しています。
※バージョン4.1.6以下には既知の脆弱性が報告されているため、グレーにしています。
Enable Media Replaceの最新バージョンは4.1.7であり、当社が把握している全ての脆弱性に修正対応済みとなっています。
また、Enable Media Replace 4.1.6以下のバージョンをご使用の場合には、既知の脆弱性が存在する可能性がありますので、最新バージョンへとアップデートをしてください。
なお、Enable Media Replace自体に関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。
| 脆弱性情報 | 深刻度 | 影響を受けるバージョン | 修正されたバージョン |
| CVSS v3 6.4 (警告) |
Enable Media Replace 4.1.6までのバージョン | Enable Media Replace 4.1.7 | |
| CVSS v3 7.1 (重要) |
Enable Media Replace 4.1.5までのバージョン | Enable Media Replace 4.1.6 | |
| CVSS v3 6.1 (警告) |
Enable Media Replace 4.1.4までのバージョン | Enable Media Replace 4.1.5 | |
| CVSS v3 8.8 (重要) |
Enable Media Replace 4.1.2までのバージョン | Enable Media Replace 4.1.3 | |
| CVSS v3 8.8 (重要) |
Enable Media Replace 4.0.1までのバージョン | Enable Media Replace 4.0.2 | |
| CVSS v3 4.9 (警告) |
Enable Media Replace 3.6.3までのバージョン | Enable Media Replace 4.0.0 |
※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいています。
※本記事では、CVSS v3にて緊急(9.0~10.0)、重要(7.0~8.9)、警告(4.0~6.9)に区分されるもののみを掲載しています。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠していますが、NVDにてスコアリングされていない場合には、Wordfenceのスコアに準拠しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずJVN、NVD、Wordfenceなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。
前述のように、Enable Media Replaceは人気のあるプラグインであり、日本国内でも利用者が多い印象です。
しかしながら、Enable Media Replace自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。
taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、Enable Media ReplaceとWordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについても知見を有しています。
※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。
taneCREATIVEに所属する謎のトラ。
2025年10月30日執筆