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Webサイト・CMSの保守管理・運用
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皆さんこんにちは。taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。
この記事は2024年9月11日に執筆しています。
今回はCentOSのバージョン情報とサポート期限についてまとめてみたいと思います。
CentOSは、Red Hat Enterprise Linux(以下「RHEL」とします)と互換性のあるオープンソースのOSで、CentOS Linux とCentOS Stream という 2 種類のディストリビューション(Linuxカーネルとその他ソフトウェア群を1つにまとめたもの)があります。
どちらも無償のオープンソースOSですが、CentOS Linux は過去のCentOSプロジェクトに基づいたディストリビューションで、RHELの安定版と完全な互換性を有していたのに対し、CentOS Streamは、RHELのローリングリリース型の開発バージョンと位置付けられており安定版ではないことから、Web制作の現場では、CentOS Linuxが選択・使用されてきました(そのため、本自記事で「CentOS」と記載する場合、特段の理由がなければ「CentOS Linux」を意味するものとします)。
この非常に優れており、かつ愛されてきたCentOSですが、結論から述べさせていただくと2024年6月30日をもってすべてのバージョンの公式サポート期間が終了しています。
しかしながら、Web制作の現場では圧倒的に使用されてきたことから、いまだCentOS 7が使用されているWebサイトも多く見られます。
安全で円滑なWebサイトの運用のためには、OSについても最新バージョンへのアップデートが欠かせません。
一方で、不用意なアップデートでWebサイト・Webシステムが正常に挙動しなくなるといった不具合も起こりかねません。
この記事では、企業のWeb担当者である皆様に向けて、CentOSのバージョン情報とサポート期限についてまとめた上で、いまだCentOS 7のサポート終了後の対応策についてもご紹介したいと思います。
少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。どうぞよろしくお願い致します。
CentOSの最新バージョンはCentOS 8ですが、最後までサポートされていたバージョンはCentOS 7です。
2024年9月現在、CentOS 7を含むすべてのバージョンについて、公式のセキュリティサポートは終了しています。
アクティブサポート期限とは、CentOSの各バージョンに関して、新しい機能が追加される最後の期限を指します。この期間中には、新機能の追加や改善が行われたり、バグ修正が行われます。また、当然ながらセキュリティパッチも提供されます。
セキュリティサポート期限とは、CentOSの各バージョンに関して、セキュリティ関連のアップデートが提供される最後の期間を指します。
前述のように、アクティブサポート期間中にはセキュリティサポートも提供されますが、アクティブサポート終了後、セキュリティサポート終了期限までの期間は、基本的に重大なセキュリティホールに関するパッチのみが提供され、新機能の追加等は行われません。
CentOSのバージョン | リリース日 | アクティブサポート終了日 | セキュリティサポート終了日 |
CentOS 8 | 2019年9月24日 | 2021年12月31日 | 2021年12月31日 |
CentOS 7 | 2014年7月7日 | 2020年8月6日 | 2024年6月30日 |
CentOS 6 | 2011年7月10日 | 2017年5月10日 | 2020年11月30日 |
CentOS 5 | 2007年4月12日 | 2014年1月31日 | 2017年3月31日 |
※グレーのバージョンは公式のセキュリティサポートが終了しています。
それでは、CentOS 7の公式サポートが2024年6月30日に終了したことに伴い、Webサイト、Webシステムについてはどのような対応策があるのでしょうか。
「CentOS 延長サポート」で検索をすれば、各社の延長サポートサービスがヒットします。
この延長サポートサービスを利用することが最も簡単な対応策であることは間違いありません。
しかしながら、ある程度の費用が掛かり続けることは調べていただければわかるかと思います。
当社でも、企業の基幹システム等、大規模なものであれば迷わず延長サポートをお勧めします。
一方で、Web制作会社である当社にくるご相談はやはりWebサイトに関するものであり、「Webサイトを動かすためのOSに毎年費用をかけ続けるのは避けたい」というものであったりします。
この場合には次のオープンソースOSへの移行をお勧めすることになります。
AlmaLinux OSはRHELとのバイナリレベルでの互換を目指しているLinuxディストリビューションで、AlmaLinux OS Foundationによって管理されている無料のオープンソースOSです。
※「バイナリレベルでの互換を目指している」というのは、ソースコードはRHELと同一でなくても、アプリケーションが双方のプラットフォーム上で同じように動作することを目指しているという意味です。
AlmaLinux OS 8は2029年3月1日まで、AlmaLinux OS 9は2032年5月31日までサポート期間があります。
詳細については「AlmaLinuxのバージョン情報とサポート期限」の記事をご覧ください。
Rocky LinuxもRHELとのバイナリレベルでの互換を目指しているLinuxディストリビューションで、Rocky Enterprise Software Foundation (RESF) によって管理されている無料のオープンソースOSです。
Rocky Linux 8は2029年5月31日まで、Rocky Linux 9は2032年5月31日までサポート期間があります。
詳細については「Rocky Linuxのバージョン情報とサポート期限」の記事をご覧ください。
OSの変更は、ほぼ全てのアプリケーションに影響を与えます。
しかし、シンプルなWebサイト環境であれば、CentOS 7からAlmaLinux OSないしRocky Linuxに変更しても、そのまま動く可能性も十分にあります。
その場合コストを抑えることができますので、こちらのお問い合わせよりお気軽にご相談ください。
taneCREATIVE社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されています。
※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを 構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。
taneCREATIVEに所属する謎のトラ。