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Webサイト・CMSの保守管理・運用
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皆さんこんにちは。taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。
この記事は2024年10月1日に執筆しています。
今回はWordPressの各バージョンに対応するPHPのバージョンについてまとめてみたいと思います。
WordPressはウェブサイトやブログを作成、管理するためのオープンソースのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。
このWordPressは世界で最も利用されているCMSであり、W3Techsによれば、世界中のWebサイトの約43.5%がWordPressで構築されているとのことです。
一方で、世界で最も利用されているCMSであるからこそ、その脆弱性をついたサイバー攻撃の標的になりやすいという特徴も有しています。
しかしながら、WordPressはPHPというプログラム言語で開発されているため、WordPressのバージョンアップにあたっては、PHPのバージョンアップとセットで計画・実施せねばならないことがあるのが現状です。
そこで、この記事では、企業のWeb担当者の皆様に向けて、WordPressの各バージョンと対応するPHPのバージョンについてご紹介したいと思います。
少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
PHPとはWebサイトやアプリを開発する際に広く採用されているプログラミング言語であり、Webサーバー上で動いてプログラムを実行するサーバーサイドスクリプト言語に分類されます。
WordPress本体(コア)はPHPで構築されており、WordPressを使用する際にはバックエンドでPHPが動作していることから、WordPress本体は、PHPと依存関係にあります。
また、WordPress本体だけでなく、テーマ、プラグインに関してもPHPで実装されていることから、同様にPHPと依存関係を有しています。
そのため、古いPHPバージョンを使用している場合、WordPressの一部機能が正常に動作しなかったり、プラグインやテーマに不具合が発生する可能性があります。
以上のように、WordPressとPHPには密接な依存性があるため、WordPressのバージョンアップにあたっては、PHPのバージョンアップとセットで計画・実施せねばならない場合があります。
WordPressの各バージョンに対応するPHPのバージョンは次の通りです。
なお、2024年10月現在、PHP8.0以下については、公式のセキュリティサポートが終了していますので、WordPressのバージョンは5.9以上が望ましいということになります。
WordPressのバージョン | 対応するPHPバージョン |
6.6 | PHP7.2~8.3 ※PHP8.0~8.2は「例外あり」、PHP8.3は「ベータ版サポート」 |
6.5 | PHP7.0~8.3 ※PHP8.0~8.1は「例外あり」、PHP8.2~8.3は「ベータ版サポート」 |
6.4 | PHP7.0~8.3 ※PHP8.0~8.1は「例外あり」、PHP8.2~8.3は「ベータ版サポート」 |
6.3 | PHP7.0~8.2 ※PHP8.0~8.1は「例外あり」、PHP8.2は「ベータ版サポート」 |
6.2 | PHP5.6~8.2 ※PHP8.0~8.2は「ベータ版サポート」 |
6.1 | PHP5.6~8.2 ※PHP8.0~8.2は「ベータ版サポート」 |
6.0 | PHP5.6~8.1 ※PHP8.0~8.1は「ベータ版サポート」 |
5.9 | PHP5.6~8.1 ※PHP8.0~8.1は「ベータ版サポート」 |
5.8 | PHP5.6~8.0 ※PHP8.0は「ベータ版サポート」 |
5.7 | PHP5.6~8.0 ※PHP8.0は「ベータ版サポート」 |
5.6 | PHP5.6~8.0 ※PHP8.0は「ベータ版サポート」 |
5.5 | PHP5.6~7.4 |
5.4 | PHP5.6~7.4 |
5.3 | PHP5.6~7.4 |
5.2 | PHP5.6~7.3 |
5.1 | PHP5.2~7.3 |
5.0 | PHP5.2~7.3 |
4.9 | PHP5.2~7.2 |
4.8 | PHP5.2~7.1 |
4.7 | PHP5.2~7.1 |
4.6 | PHP5.2~7.0 |
4.5 | PHP5.2~7.0 |
4.4 | PHP5.2~7.0 |
4.3 | PHP5.2~5.6 |
4.2 | PHP5.2~5.6 |
4.1 | PHP5.2~5.6 |
※WordPress4.0以下は、WordPress公式によるサポートが終了しているため掲載していません。
※公式によるセキュリティサポートが終了しているPHP8.0以下についてはグレーにしています。
※「例外あり」とは、Make WordPress Coreページの”compatible with exceptions”を当社が意訳したもので、WordPressはそのPHPバージョンに対応しているが、特定の機能や状況では問題が発生する可能性がある、ということを意味しています。
※「ベータ版サポート」とは、WordPress公式がまだ完全な互換性を確認できていない段階で提供されるサポートのことです。ベータ版サポートが提供されるバージョンでは、主要な機能は概ね動作するが、一部の機能やプラグイン、テーマにおいて動作が完全に保証されていない、ということを意味しています。
WordPressの脆弱性情報については、下記記事をご覧ください。
PHPの脆弱性情報については、下記記事をご覧ください。
・PHP8.xの脆弱性情報一覧
・PHP7.4の脆弱性情報一覧
・PHP7.3の脆弱性情報一覧
・PHP7.2の脆弱性情報一覧
・PHP7.1の脆弱性情報一覧
・PHP7.0の脆弱性情報一覧
・PHP5.6の脆弱性情報一覧
前述のように、WordPressのバージョンアップにあたっては、PHPのバージョンアップとセットで計画・実施せねばならないことがあります。
一方で、一般的にWeb制作会社はWordPressについては得意ですが、PHPについて得意ではない傾向にあります。
taneCREATIVE社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されており、WordPress及びPHPの両方にノウハウと実績を有しています。
※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを 構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。
WordPress とPHPのアップデートを含む保守管理に関しては、こちらのお問い合わせよりお気軽にご相談ください。
taneCREATIVEに所属する謎のトラ。