【2026年8月版】User Role Editorのバージョンと脆弱性情報

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

この記事は、User Role Editorのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2026年8月5日に改訂しています。

User Role Editorは、WordPress のユーザー権限とロール(役割)を細かく管理できるプラグインであり、Vladimir Garagulyaさんによって開発・サポートされています。

WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは70万以上、総ダウンロード数は2198万回以上を計測しており、世界的にも人気のあるプラグインの一つと言ってよいでしょう。

一方で、人気が高いほど攻撃対象になるリスクもあるため、脆弱性への適切な対応が重要になります。

この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、User Role Editorの概要並びに脆弱性情報及びその対応状況をご紹介いたします。
User Role Editorを安全に運用していただく一助になれば幸いです。

User Role Editorとは

前述の通り、User Role Editorは、Vladimir Garagulyaさんが開発・サポートを継続している、オープンソースのWordPress向けプラグインであり、WordPress 標準機能では難しい「細かな権限の可視化と制御」を誰でも扱うことができます。

管理者以外にも必要最小限の権限だけを付与できるため、運用リスクを減らせること、無料版でも十分に実用的であることから、世界的にも人気のあるプラグインとなっています。

一方で、人気があるプラグインは、攻撃のターゲットにされる可能性があるため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントにお勧めしていません。

User Role Editorについては、定期的にバージョンアップされており、かつ2026年8月5日現在においては、重大な脆弱性が未修正のまま放置されている状況ではないことから、最新バージョンを使用している限りにおいては、セキュリティ面でのリスクは少ないと判断しています。
ただし、2026年に入ってからも、いくつか脆弱性が発見されていることから、User Role Editorをご利用になられている場合には、ご利用のバージョンに脆弱性がないか確認されることを推奨いたします。

User Role Editorのバージョン情報

2026年8月5日現在、User Role Editorの最新バージョンは4.65であり、WordPress 7.0.2までテストされています。

WordPressプラグインの多くでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであり、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。

なお、バージョン情報は次の表の通りですが、User Role Editorでは旧バージョンごとの公式EOLは公表されていません。
本表では、後継バージョンの公開日を旧バージョンの実質的なサポート終了日として扱っています。

バージョン リリース日 サポート期限 修正された脆弱性
4.65 2026年5月21日 サポート対象 サニタイズ処理や追加のnonce確認
4.64.6 2025年12月1日 2026年5月21日
4.64.5 2025年4月16日 2025年12月1日
4.64.4 2024年12月15日 2025年4月16日 CVE-2024-12293
4.64.3 2024年12月4日 2024年12月15日
4.25 2016年4月2日 2016年4月15日 Wordfence

※各バージョンのリリース日については、WordPress公式サイトの開発ログの情報に基づいています。
※4.64.3までの各バージョンを掲載しています。また、それ以前のバージョンについては、下記脆弱性が修正されたバージョンを追記しています。
※バージョン4.64.3以下には既知の脆弱性が報告されているため、グレーにしています。

User Role Editorの脆弱性情報

User Role Editorに関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン
CVE-2024-12293
CVE-2024-12293 Detail
CVSS v3
8.8 (重要)
・User Role Editor 4.64.3までのバージョン ・User Role Editor 4.64.4
Wordfence CVSS v3
8.8 (重要)
・User Role Editor 4.24までのバージョン ・User Role Editor 4.25

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。CVEの採番がされていない脆弱性情報については、Wordfenceへのリンクを掲載してあります。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいています。本記事では、CVSS v3にて緊急(9.0~10.0)、重要(7.0~8.9)、警告(4.0~6.9)に区分されるもののみを掲載しており、その他の情報については、JVN iPediaなどでご確認ください。CVSS v3の適用前の脆弱性情報についてはCVSS v2に基づいて記載しています。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠しています。JVN、NVDにてスコアリングされていない脆弱性情報についてはWordfenceのスコアに準拠しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVDなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

User Role Editorのバージョンアップを継続する体制について

前述のように、User Role Editorは世界的にも人気のあるプラグインであり、Web制作の現場でWordPressを利用する場合には、利用する機会の多いプラグインの一つです。

しかしながら、実際のバージョンアップでは、WordPress本体、PHP、他のプラグインとの互換性確認や、更新前のバックアップ、ステージング環境での検証が必要になることがあります。

taneCREATIVE社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、WordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについてもノウハウを有しています。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

他社様が制作・開発されたWebサイトのバージョンアップ・マイグレーションについても、ケースによってはお引き受けしておりますので、WordPressサイトの保守管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

なお、当社は、セキュアなWebサイト制作及びWebサイトのセキュリティ保守管理に特化したWeb制作会社として、東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しておりますので、与信管理についてはIR情報をご確認ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。