【2026年4月版】Jetpackのバージョンと脆弱性情報

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

この記事は、Jetpackのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので2026年4月8日に改訂しています。

Jetpackは、WordPressサイトのセキュリティ強化、パフォーマンス改善、サイト管理を一つに統合した多機能プラグインであり、Automattic社によって開発・サポートされています。

WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは300万以上、総ダウンロード数は4億8489万回以上を計測しており、世界でも有名なプラグインの一つと言ってよいでしょう。

一方で、有名なプラグインであるほど攻撃対象になるリスクもあるため、脆弱性への適切な対応が重要になります。
実際にJetpackの脆弱性は過去見つかっており、Automattic社によって迅速に対応しています。

この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、Jetpackの概要並びに、脆弱性及びその対応状況をご紹介することで、Jetpackを安心して使用していただけるようにしたいと思います。

少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

Jetpackとは

前述の通り、Jetpackは、Automattic社によって開発・サポートされているオープンソースのWordPressプラグインです。

このプラグインを使用することで、WordPressサイトのセキュリティ強化、パフォーマンス改善、サイト管理を実現することができます。
アクセス解析の観点では、Jetpack StatsはWordPress管理画面で手軽に確認したい場合に向いており、Google Analytics 4はより詳細な分析に向いています。両者は用途が異なり、併用されることもあります。

当社では、Google Analytics 4とGoogle Search Consoleを基本分析ツールとするケースが多いため、Jetpackのようなプラグインを利用することはあまりありませんが、当社がこれまでに保守を引き受けたWordPressサイトには、Jetpackが使用されていたことがあります。

日本国内でも多く使用されているプラグインの一つといえるかと思います。

Jetpack(無料版)の主な機能

セキュリティ強化 ・ダウンタイム監視(死活監視):サイトを5分ごとにチェックし、停止を検知するとメールやWordPress.com通知で知らせます。
・総当たり攻撃の防止:不正なログイン試行をブロックし、必要に応じて許可IPの設定も行えます。
・プラグイン管理:プラグインの手動更新、自動更新の設定、有効化・無効化を行えます。Jetpack接続済みサイトでは標準で利用できます。
・安全な認証:WordPress.comアカウントを使ったSecure Sign Onに対応しており、より安全なログインを支援します。
・アクティビティログ:サイトで発生した主なイベントを確認できます。無料プランでは直近20件まで閲覧可能です。
パフォーマンス改善 ・Site Accelerator:画像やCSS/JavaScriptなどの静的ファイルをJetpackのグローバルネットワークから配信し、表示速度の改善を支援します。
共有・回遊性向上 ・共有ボタン:投稿や固定ページに共有ボタンを追加し、読者が各種SNSやメールなどで記事を共有しやすくできます。
・Likeボタン:投稿や固定ページにLike機能を追加できます。なお、Likeを行う側はWordPress.comにログインしている必要があります。
・関連記事:記事内容、カテゴリー、タグをもとに関連記事を表示し、サイト内の回遊性向上を支援します。
・サイトマップ:一般向けXMLサイトマップに加え、News、Image、Video sitemapも生成できます。
・SNS自動共有:Jetpack Socialの無料プランでは、新規記事の自動共有、投稿プレビュー、過去記事の再共有などが利用できます。SNSごとの個別メッセージ設定や独自画像・動画の指定は有料機能です。
統計・分析 ・Jetpack Stats:WordPress管理画面から、閲覧数、訪問者数、人気ページ、流入元、検索語句などを確認できます。データは約30分ごとに更新されます。なお、非商用サイトでは無料で利用でき、商用サイトでは月間PV数に応じて表示範囲が制限される場合があります。

開発・アップデートの継続

前述のように、世界的にも有名なプラグイン(ダウンロード数が多いプラグイン)は、攻撃のターゲットとして狙われやすいという側面があります。

当社では、WordPress自体は非常に堅牢なCMSであり、バージョンアップをしっかりと行えば大きな侵入のリスクは少ないと考えています。
実際に、WordPress本体(コア)の脆弱性の数はプラグインやテーマに比べて少なく、特に最近では緊急レベルの脆弱性報告は減少しています。
※詳細は、当社が公表しているWordPressの脆弱性情報一覧を参照してください。

一方で、膨大な数のプラグインやアドオンが存在し、それらの脆弱性を狙った攻撃が増加しています。
特に有名なプラグインは、多くのユーザーに利用されているため、脆弱性が発見された場合、そのプラグインを狙った攻撃が集中する可能性があります。
※Patchstackの「State of WordPress Security 2026」によれば、2025年に報告されたWordPress関連の脆弱性全11,334件のうち、91%がプラグイン、9%がテーマに起因し、WordPressコア由来は少数(6件)にとどまっています。
WordPressはコア(本体)のバージョンアップをすることが大事という点は変わりませんが、コア(本体)だけバージョンアップしてればよいわけではない点に注意が必要です。

そのため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントに推奨していません。

Jetpackについては、定期的にバージョンアップがなされており、また脆弱性が発見された場合には、Automattic社によって迅速に修正対応されていますので、2026年4月8日現在、最新バージョンを使用していればセキュリティ面でリスクは少ないと判断しております。

Jetpackのバージョン情報に関するポイント

公式サイトに直接的な記載はありませんでしたが(あるけど見つけられてないだけかも)、Jetpackには、一般的なセマンティックバージョニングが採用されているようです。3つの数字の左から「メジャーバージョン.マイナーバージョン.パッチバージョン」となります(パッチバージョンが0の場合には省略表記しているようです)。

2026年4月8日現在、Jetpackの最新バージョンは15.6であり、WordPress 6.9.4までテストされています。

通常のオープンソースソフトウェアでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)は最新パッチバージョンのみを対象としています。
Jetpackでは脆弱性への対応として過去のバージョンに関してもパッチバージョンの提供を行っていますが、Jetpackが旧バージョンの安全を保証しているわけではないと考えられますので、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。

Jetpackのバージョン情報

2026年4月8日現在での、Jetpackのバージョン情報は次の通りです。

バージョン リリース日 サポート期限 修正された脆弱性
15.6 2026年3月3日 サポート中
15.5 2026年2月3日 2026年3月3日
15.4 2026年1月6日 2026年2月3日
15.3.1 2025年12月4日 2026年1月6日
15.3 2025年12月3日 2025年12月4日
15.2 2025年11月4日 2025年12月3日
15.1.1 2025年10月10日 2025年11月4日
15.1 2025年10月8日 2025年10月10日
15.0 2025年9月4日 2025年10月8日
14.1 2024年12月3日 2025年1月7日 CVE-2024-10858
14.0 2024年11月7日 2024年12月3日
13.9.1 2024年10月14日 2024年11月7日 CVE-2024-9926
13.8 2024年9月4日 2024年9月10日 CVE-2024-10076
CVE-2024-10075
13.4 2024年5月7日 2024年5月10日 CVE-2024-4392
12.8-a.3 2023年10月23日 2023年10月24日 CVE-2023-45050
12.7 2023年10月12日 2023年10月16日 CVE-2023-47788
CVE-2023-47774
12.1.1 2023年5月30日 - CVE-2023-2996
9.7.1 2023年7月7日 - CVE-2021-24374
7.9.1 2019年11月19日 2019年12月3日 Wordfence
Jetpack
7.0.1 2019年2月14日 2019年3月5日 Wordfence
Jetpack
6.5 2018年9月4日 2018年10月19日 Wordfence
Jetpack
4.2 2016年8月10日 2016年8月17日 Wordfence
Wordfence
Wordfence
Jetpack
4.0.4 2016年6月20日 2016年7月6日 CVE-2016-10705
4.0.3 2016年5月26日 2016年6月20日 CVE-2016-10706
3.9.2 2016年2月25日 2016年3月9日 Wordfence
Wordfence
Jetpack
3.7.2 2015年9月29日 2015年11月4日 Wordfence
Wordfence
Jetpack
3.5.3 2015年5月6日 2015年7月6日 Wordfence
Acunetix
3.4.3 2015年4月20日 2015年4月23日 CVE-2015-9359
2.9.3 2014年4月10日 2014年5月20日 CVE-2014-0173

※上記の内容は、GithubのChangelog情報を正として、バージョン15.0までを掲載していますが、それ以前のバージョンについても脆弱性が修正されたバージョン及び脆弱性の影響が及ぶ最終バージョン(14.0)を記載しています。なおパッチバージョンが1以上の場合で、後追いでリリースされたバージョンである場合には、サポート期限については記載していません。
※バージョン14.0以下には既知の脆弱性が存在する可能性があるため、グレーにしています。

Jetpackの脆弱性情報

Jetpackの最新バージョンは15.6であり、当社が把握している全ての脆弱性に修正対応済みとなっています。

また、Jetpack 14.0以下のバージョンをご使用の場合には、既知の脆弱性が存在する可能性がありますので、最新バージョンへとアップデートをしてください。

なお、Jetpack自体に関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。

脆弱性情報 深刻度 影響を受けるバージョン 修正されたバージョン
CVE-2024-10858
JVNDB-2024-023824
CVSS v3
6.1 (警告)
・Jetpack 13.0からJetpack 14.0 ・Jetpack 14.1
CVE-2024-10076
JVNDB-2024-024631
CVSS v3
5.9 (警告)
・Jetpack 13.7までのバージョン ・Jetpack 13.8
CVE-2024-10075
CVE-2024-10075 Detail
CVSS v3
6.5 (警告)
・Jetpack 13.7までのバージョン ・Jetpack 13.8
CVE-2024-9926
JVNDB-2024-024318
CVSS v3
4.3 (警告)
影響範囲が広いため、
Jetpackのリリースをご確認ください。
・Jetpack 13.9.1等。
旧バージョンに遡って修正しているため、
Jetpackのリリースをご確認ください。
CVE-2024-4392
CVE-2024-4392 Detail
CVSS v3
6.4 (警告)
・Jetpack 13.3.1までのバージョン ・Jetpack 13.4
CVE-2023-47788
CVE-2023-47788 Detail
CVSS v3
4.3 (重要)
・Jetpack 12.6.2までのバージョン ・Jetpack 12.7
CVE-2023-47774
CVE-2023-47774 Detail
CVSS v3
5.4 (警告)
・Jetpack 12.6.2までのバージョン ・Jetpack 12.7
CVE-2023-45050
JVNDB-2023-018591
CVSS v3
5.4 (警告)
・Jetpack 12.8-a.1までのバージョン ・Jetpack 12.8-a.3
CVE-2023-2996
JVNDB-2023-026812
CVSS v3
8.8 (重要)
影響範囲が広いため、
Jetpackのリリースをご確認ください。
・Jetpack 12.1.1等。
旧バージョンに遡って修正しているため、
Jetpackのリリースをご確認ください。
CVE-2021-24374
JVNDB-2021-008465
CVSS v3
5.3 (警告)
影響範囲が広いため、
Jetpackのリリースをご確認ください。
・Jetpack 9.7.1等。
旧バージョンに遡って修正しているため、
Jetpackのリリースをご確認ください。
Wordfence
Jetpack
CVSS v3
6.4 (警告)
影響範囲が広いため、
Jetpackのリリースをご確認ください。
・Jetpack 7.9.1等。
旧バージョンに遡って修正しているため、
Jetpackのリリースをご確認ください。
Wordfence
Jetpack
CVSS v3
6.1 (警告)
・Jetpack 7.0までのバージョン ・Jetpack 7.0.1
Wordfence
Jetpack
CVSS v3
5.4 (警告)
・Jetpack 6.4.2までのバージョン ・Jetpack 6.5
Wordfence
Jetpack
CVSS v3
5.4 (警告)
・Jetpack 4.1.1までのバージョン ・Jetpack 4.2
Wordfence
Jetpack
CVSS v3
9.6 (緊急)
・Jetpack 4.1.1までのバージョン ・Jetpack 4.2
Wordfence
Jetpack
CVSS v3
9.8 (緊急)
・Jetpack 4.1.1までのバージョン ・Jetpack 4.2
CVE-2016-10706
JVNDB-2016-008878
CVSS v3
6.1 (警告)
・Jetpack 4.0.2までのバージョン ・Jetpack 4.0.3
CVE-2016-10705
JVNDB-2016-008877
CVSS v3
6.1 (警告)
・Jetpack 4.0.3までのバージョン ・Jetpack 4.0.4
Wordfence
Jetpack
CVSS v3
4.9 (警告)
・Jetpack 3.9.1までのバージョン ・Jetpack 3.9.2
Wordfence
Jetpack
CVSS v3
6.1 (警告)
・Jetpack 3.9.1までのバージョン ・Jetpack 3.9.2
Wordfence
Jetpack
CVSS v3
7.2 (重要)
・Jetpack 3.7.1までのバージョン ・Jetpack 3.7.2
Wordfence
Jetpack
CVSS v3
5.3 (警告)
・Jetpack 3.7.1までのバージョン ・Jetpack 3.7.2
Wordfence
Acunetix
CVSS v3
7.2 (重要)
・Jetpack 3.5.2までのバージョン ・Jetpack 3.5.3
CVE-2015-9359
JVNDB-2015-008308
CVSS v3
6.1 (警告)
・Jetpack 3.4.2までのバージョン ・Jetpack 3.4.3
CVE-2014-0173
JVNDB-2014-002212
CVSS v2
5.8 (警告)
影響範囲が広いため、
Jetpackのリリースをご確認ください。
・Jetpack 2.9.3等。
旧バージョンに遡って修正しているため、
Jetpackのリリースをご確認ください。
CVE-2011-4673
JVNDB-2011-003194
CVSS v2
7.5 (重要)
不明 不明

※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。ただし、CVEの採番がなされていない脆弱性情報については、Wordfence、Jetpack、Acunetixなどの情報へのリンクを掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいていますが、CVSS v3が採用される前の脆弱性情報については、CVSS v2に基づいています。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠していますが、NVDにてスコアリングされていない場合には、Wordfence、Patchstackのスコアに準拠しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずJVN、NVD、Wordfence、Jetpack、Acunetix、Patchstackなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。

Jetpackのバージョンアップを継続する体制について

前述のように、Jetpackは世界的にも人気のあるプラグインであり、Web制作の現場でWordPressを利用する場合には、よく使用されるプラグインです。

しかしながら、Jetpack自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。

taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、WordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDB、各種サーバーについてもノウハウを有しています。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

他社様が制作・開発されたWebサイトのバージョンアップ・マイグレーションについても、ケースによってはお引き受けしておりますので、WordPressサイトの保守管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

なお、当社は、セキュアなWebサイト制作及びWebサイトのセキュリティ保守管理に特化したWeb制作会社として、東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しておりますので、与信管理についてはIR情報をご確認ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。