【2025年10月版】Regenerate Thumbnailsのバージョンと脆弱性情報

皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。

この記事はRegenerate Thumbnailsのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2025年10月24日に執筆しています。

Regenerate Thumbnailsは、WordPressのメディアライブラリにアップされている画像から、テーマや設定変更後にサムネイル画像を再生成するプラグインであり、元々はAlex Millsさんが開発・サポートをしていましたが、現在はAutomattic社及びWordPressコミュニティによってメンテナンスが継続されています。

WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは100万以上、総ダウンロード数2227万回以上を計測しており、世界的にみても人気のあるプラグインと言ってよいでしょう。

一方で、人気のあるプラグインであるため、攻撃対象になりやすい側面もあります。

そこで、この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、Regenerate Thumbnailsの概要並びに、脆弱性及びその対応状況をご紹介することで、Regenerate Thumbnailsを安心して使用していただけるようにしたいと思います。

少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

Regenerate Thumbnailsとは

Regenerate Thumbnailsは、Automattic社及びWordPressコミュニティによってメンテナンスが継続されているプラグインであり、WordPress のメディアライブラリに登録された画像から、テーマ変更やサムネイルサイズ設定の変更後にサムネイル画像を再生成することができます。

操作が非常にシンプルで、数クリックで既存画像のサムネイルを再生成できること、無料で広告もなく、WordPress コアとの高い互換性と動作が安定していることから、世界的にも人気のあるプラグインです。

一方で、利用者の多いプラグインは、攻撃のターゲットにされる可能性があるため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントにお勧めしていません。

Regenerate Thumbnailsについては、定期的にバージョンアップがなされていること、また、2025年10月24日現在、特定のCVE登録や脆弱性報告は見つかっていないことから、2025年10月24日現在、セキュリティ面での問題はないと考えております。

Regenerate Thumbnailsのバージョン情報に関するポイント

Regenerate Thumbnailsでは、一般的なセマンティックバージョニングに近いバージョニングが採用されているようです。
3つの数字の左から「メジャーバージョン.マイナーバージョン.パッチバージョン」となります。

2025年10月24日現在、Regenerate Thumbnailsの最新バージョンは3.1.6であり、WordPress 6.8.3までテストされています。

通常のオープンソースソフトウェアでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであることから、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。

Regenerate Thumbnailsのバージョン情報

2025年10月24日現在での、Regenerate Thumbnailsのバージョン情報は次の通りです。

バージョン リリース日 サポート期限 修正された脆弱性
3.1.6 2023年8月14日 サポート中
3.1.5 2021年3月8日 2023年8月14日
3.1.4 2020年10月26日 2021年3月8日
3.1.3 2020年2月13日 2020年10月26日
3.1.2 2019年11月13日 2020年2月13日
3.1.1 2019年5月10日 2019年11月13日
3.1.0 2019年1月4日 2019年5月10日

※上記の内容は、WordPress公式サイト開発ログの情報を正として、バージョン3.1.0までを掲載しています。

Regenerate Thumbnailsの脆弱性情報

Regenerate Thumbnailsの最新バージョンは3.1.6であり、2025年10月24日現在、当社の方では、特定のCVE登録や脆弱性報告を把握していません。

なお、「ONet Regenerate Thumbnails」という別プラグインにはCSRFの既知脆弱性(CVE-2025-53264)が報告されていますので、混同しないようにご注意ください。

Regenerate Thumbnailsのバージョンアップを継続する体制について

前述のように、Regenerate Thumbnailsは人気のあるプラグインであり、日本国内でも利用者が多い印象です。

しかしながら、Regenerate Thumbnails自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。

taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、Regenerate ThumbnailsとWordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについても知見を有しています。

※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。

他社様が制作・開発されたWebサイトのバージョンアップ・マイグレーションについても、ケースによってはお引き受けしておりますので、Regenerate Thumbnailsを使用したWebサイトの保守管理に関しては、こちらのお問合せよりお気軽にご相談ください。

なお、当社は、セキュアなWebサイト制作及びWebサイトのセキュリティ保守管理に特化したWeb制作会社として、東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しておりますので、与信管理についてはIR情報をご確認ください。

この記事を書いた存在
ちほうタイガー

taneCREATIVEに所属する謎のトラ。