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皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。
本記事はWPvivid(WordPress公式サイト登録名称:WPvivid — Backup, Migration & Staging)のバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2026年8月6日に改訂しています。
WPvividは、WordPressサイトのバックアップ、復元、移行、ステージング作成をまとめて扱えるプラグインであり、ATOZSOFTWARE INCによってサポートされています。
WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは90万以上、総ダウンロード数は1862万回以上を計測しており、世界的にも有名なプラグインの一つと言ってよいでしょう。
一方で、人気が高いほど攻撃対象になるリスクもあるため、脆弱性への適切な対応が重要になります。
この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、WPvividの概要並びに脆弱性情報及びその対応状況をご紹介いたします。
WPvividを安全に運用していただく一助になれば幸いです。
前述の通り、WPvividは、WordPressサイトのバックアップ、復元、移行、ステージング作成をまとめて扱えるオープンソースのプラグインです。
管理画面からサイト全体、ファイルのみ、DBのみを選んで保存でき、スケジュール実行やDropbox、Google Drive、Amazon S3など外部ストレージへのバックアップ作成にも対応していることから、日常の保守からサーバー移転前の安全確認まで幅広く使うことができることから、人気があります。
一方で、人気があるプラグインは、攻撃のターゲットにされる可能性があるため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントにお勧めしていません。
WPvividについては、定期的にバージョンアップされており、かつ2026年8月6日現在においては、重大な脆弱性が未修正のまま放置されている状況ではないことから、最新バージョンを使用している限りにおいては、セキュリティ面でのリスクは少ないと判断しています。
ただし、2026年に入ってからも、いくつか脆弱性が発見されていることから、WPvividをご利用になられている場合には、ご利用のバージョンに脆弱性がないか確認されることを推奨いたします。
2026年8月6日現在、WPvividの最新バージョンは0.9.132であり、WordPress 7.0.2までテストされています。
WordPressプラグインの多くでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであり、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。
なお、バージョン情報は次の表の通りですが、WPvividでは旧バージョンごとの公式EOLは公表されていません。
本表では、後継バージョンの公開日を旧バージョンの実質的なサポート終了日として扱っています。
| バージョン | リリース日 | サポート期限 | 修正された脆弱性 |
| 0.9.132 | 2026年7月30日 | サポート対象 | CVE-2026-17555 |
| 0.9.131 | 2026年7月24日 | 2026年7月30日 | - |
| 0.9.129 | 2026年6月24日 | 2026年7月9日 | CVE-2025-12656 |
| 0.9.124 | 2026年1月28日 | 2026年3月25日 | CVE-2026-1357 |
| 0.9.121 | 2025年11月18日 | 2025年12月18日 | CVE-2025-12654 |
| 0.9.117 | 2025年7月2日 | 2025年8月13日 | CVE-2025-5961 |
| 0.9.113 | 2025年2月19日 | 2025年4月1日 | CVE-2024-13869 |
| 0.9.108 | 2024年11月12日 | 2024年11月15日 | CVE-2024-10962 |
| 0.9.107 | 2024年10月21日 | 2024年11月12日 | CVE-2024-56273 |
| 0.9.106 | 2024年9月10日 | 2024年10月21日 | CVE-2024-7315 |
| 0.9.100 | 2024年4月9日 | 2024年4月25日 | CVE-2024-3054 |
| 0.9.95 | 2024年1月18日 | 2024年2月26日 | CVE-2023-4637 |
| 0.9.92 | 2023年10月12日 | 2023年11月13日 | CVE-2023-5576 |
| 0.9.91 | 2023年9月12日 | 2023年10月12日 | CVE-2023-41243 |
| 0.9.90 | 2023年8月22日 | 2023年9月12日 |
CVE-2023-5121 CVE-2023-5120 CVE-2023-4274 |
| 0.9.77 | 2022年8月25日 | 2022年9月20日 | Wordfence |
| 0.9.76 | 2022年8月16日 | 2022年8月25日 |
CVE-2022-2863 Wordfence |
| 0.9.75 | 2022年8月4日 | 2022年8月16日 | CVE-2022-2442 |
| 0.9.71 | 2022年4月2日 | 2022年5月24日 | CVE-2022-27844 |
| 0.9.70 | 2022年3月15日 | 2022年4月2日 | CVE-2022-0531 |
| 0.9.69 | 2022年1月28日 | 2022年3月15日 |
CVE-2024-1982 CVE-2024-1981 CVE-2021-24994 |
| 0.9.56 | 2021年8月2日 | 2021年8月9日 | Wordfence |
| 0.9.36 | 2020年3月17日 | 2020年3月24日 |
CVE-2020-36842 CVE-2020-36835 |
※各バージョンのリリース日については、WordPress公式サイトの開発ログの情報に基づいています。
※上記の内容は、バージョン0.9.131までを掲載しています。また、それ以前のバージョンについては、下記脆弱性が修正されたバージョンを追記しています。
※バージョン0.9.131以下には既知の脆弱性が報告されているため、グレーにしています。
WPvividに関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。
| 脆弱性情報 | 深刻度 | 影響を受けるバージョン | 修正されたバージョン |
|
CVE-2026-17555 CVE-2026-17555 Detail |
CVSS v3 4.9 (警告) |
・WPvivid 0.9.131までのバージョン | ・WPvivid 0.9.132 |
|
CVE-2026-1357 CVE-2026-1357 Detail |
CVSS v3 9.8 (緊急) |
・WPvivid 0.9.123までのバージョン | ・WPvivid 0.9.124 |
|
CVE-2025-12656 CVE-2025-12656 Detail |
CVSS v3 3.8 (注意) |
・WPvivid 0.9.128までのバージョン | ・WPvivid 0.9.129 |
|
CVE-2025-12654 CVE-2025-12654 Detail |
CVSS v3 2.7 (注意) |
・WPvivid 0.9.120までのバージョン | ・WPvivid 0.9.121 |
|
CVE-2025-5961 JVNDB-2025-008632 |
CVSS v3 7.2 (重要) |
・WPvivid 0.9.116までのバージョン | ・WPvivid 0.9.117 |
|
CVE-2024-56273 JVNDB-2024-019808 |
CVSS v3 9.8 (緊急) |
・WPvivid 0.9.106までのバージョン | ・WPvivid 0.9.107 |
|
CVE-2024-13869 JVNDB-2025-002448 |
CVSS v3 7.2 (重要) |
・WPvivid 0.9.112までのバージョン | ・WPvivid 0.9.113 |
|
CVE-2024-10962 JVNDB-2024-019438 |
CVSS v3 8.8 (重要) |
・WPvivid 0.9.107までのバージョン | ・WPvivid 0.9.108 |
|
CVE-2024-7315 CVE-2024-7315 Detail |
CVSS v3 7.5 (重要) |
・WPvivid 0.9.105までのバージョン | ・WPvivid 0.9.106 |
|
CVE-2024-3054 CVE-2024-3054 Detail |
CVSS v3 7.2 (重要) |
・WPvivid 0.9.99までのバージョン | ・WPvivid 0.9.100 |
|
CVE-2024-1982 CVE-2024-1982 Detail |
CVSS v3 9.1 (緊急) |
・WPvivid 0.9.68までのバージョン | ・WPvivid 0.9.69 |
|
CVE-2024-1981 JVNDB-2024-016827 |
CVSS v3 9.1 (緊急) |
・WPvivid 0.9.68までのバージョン | ・WPvivid 0.9.69 |
|
CVE-2023-41243 CVE-2023-41243 Detail |
CVSS v3 8.8 (重要) |
・WPvivid 0.9.90までのバージョン | ・WPvivid 0.9.91 |
|
CVE-2023-5576 CVE-2023-5576 Detail |
CVSS v3 9.3 (緊急) |
・WPvivid 0.9.91までのバージョン | ・WPvivid 0.9.92 |
|
CVE-2023-5121 CVE-2023-5121 Detail |
CVSS v3 4.8 (警告) |
・WPvivid 0.9.89までのバージョン | ・WPvivid 0.9.90 |
|
CVE-2023-5120 CVE-2023-5120 Detail |
CVSS v3 4.8 (警告) |
・WPvivid 0.9.89までのバージョン | ・WPvivid 0.9.90 |
|
CVE-2023-4637 CVE-2023-4637 Detail |
CVSS v3 5.3 (警告) |
・WPvivid 0.9.94までのバージョン | ・WPvivid 0.9.95 |
|
CVE-2023-4274 JVNDB-2023-015390 |
CVSS v3 6.5 (警告) |
・WPvivid 0.9.89までのバージョン | ・WPvivid 0.9.90 |
| Wordfence | CVSS v3 6.5 (警告) |
・WPvivid 0.9.76のバージョン | ・WPvivid 0.9.77 |
|
CVE-2022-27844 JVNDB-2022-009524 |
CVSS v3 7.5 (重要) |
・WPvivid 0.9.70までのバージョン | ・WPvivid 0.9.71 |
|
CVE-2022-2863 CVE-2022-2863 Detail |
CVSS v3 4.9 (警告) |
・WPvivid 0.9.75までのバージョン | ・WPvivid 0.9.76 |
| Wordfence | CVSS v3 6.0 (警告) |
・WPvivid 0.9.75までのバージョン | ・WPvivid 0.9.76 |
|
CVE-2022-2442 CVE-2022-2442 Detail |
CVSS v3 7.2 (重要) |
・WPvivid 0.9.74までのバージョン | ・WPvivid 0.9.75 |
|
CVE-2022-0531 JVNDB-2022-009313 |
CVSS v3 6.1 (警告) |
・WPvivid 0.9.69までのバージョン | ・WPvivid 0.9.70 |
|
CVE-2021-24994 CVE-2021-24994 Detail |
CVSS v3 6.1 (警告) |
・WPvivid 0.9.68までのバージョン | ・WPvivid 0.9.69 |
| Wordfence | CVSS v3 6.1 (警告) |
・WPvivid 0.9.55までのバージョン | ・WPvivid 0.9.56 |
|
CVE-2020-36842 JVNDB-2024-011596 |
CVSS v3 8.8 (重要) |
・WPvivid 0.9.35までのバージョン | ・WPvivid 0.9.36 |
|
CVE-2020-36835 JVNDB-2024-019569 |
CVSS v3 6.5 (警告) |
・WPvivid 0.9.35までのバージョン | ・WPvivid 0.9.36 |
※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and
Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。CVEの採番がされていない脆弱性情報については、Wordfenceへのリンクを掲載してあります。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいていますが、その他の情報については、JVN
iPediaなどでご確認ください。CVSS v3の適用前の脆弱性情報についてはCVSS v2に基づいて記載しています。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational
Vulnerability Database(以下「NVD」)に準拠しています。JVN、NVDにてスコアリングされていない脆弱性情報についてはWordfenceのスコアに準拠しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVDなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。
前述のように、WPvividは世界的にも人気のあるプラグインであり、Web制作の現場でWordPressを利用する場合には、利用する機会の多いプラグインの一つです。
しかしながら、実際のバージョンアップでは、WordPress本体、PHP、他のプラグインとの互換性確認や、更新前のバックアップ、ステージング環境での検証が必要になることがあります。
taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、WordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについても知見を有しています。
※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。
taneCREATIVEに所属する謎のトラ。
2026年8月6日改訂
2026年5月19日執筆