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この山寺も真夏日を迎えることが増えてきました。
と言っても、朝夕は涼しい風が蛍と一緒に訪れてくれます。
暑い日が続くと食欲が細り、素麺や冷やしうどんが多くなりますが、
今日は頑張って「炊き込みご飯」を作りました。

そこで、お米・・・佐渡で頂いた美味しいお米の話です。
僕は生駒山の麓で生まれ、子供の頃は生家から大阪城が見え、
「田んぼ」が身近な環境で育ちました。が、
今では大阪平野に「田んぼ」はあるのでしょうか?
田んぼと言えば「岩首棚田」を訪ねた折りの感想です。
まず最初に、佐渡で一番好きな風景かな・・・と、
もちろん、国中の田んぼでトキに会えるのも佐渡そのものですが、
「岩首棚田」は、人と自然が共有して生きていく、自然を壊さず、
必要な大切な水を山から徐々に導き、太陽をいっぱい浴びて育つお米。
棚田で育ったお米は美味しいと聞きますが、その訳がよく理解できます。
その美味しい自然のままの水を最後は海へと、
人の手が加わっているが、全てが、あるがままの美しさ・・・
夕暮れの時空を想像するだけで「時」が止まりそうです。
うまく表現できないですが、日本の「里山の原点」を見た感じでした。
或る人に話した言葉なんですが、“佐渡は僕が思う良い時代の日本文化の縮図です。”
As it is...from NY
生駒山の麓に生まれ、育つ。
東京の美大を選び、学ぶ。
卒業後、アメリカの広告代理店に入社、
1971年、ニューヨークへ転勤、
1981年、アサダデザイン設立、現在に至る。
マンハッタンの北上、キャッツキル山中の風と暮らす。