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セキュアな Web サイト制作サービス
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皆さんこんにちは。
taneCREATIVEの「ちほうタイガー」です。
この記事はSmush Image Optimizationのバージョンと脆弱性への対応状況についてまとめたもので、2025年10月23日に執筆しています。
Smush Image Optimizationは、WordPressサイトの表示速度とユーザー体験を改善するプラグインであり、Incsub, LLCが運営するWPMU DEVブランドチームによって開発・サポートされています。
WordPressのPlugin Directoryの統計情報によると、アクティブインストールは100万以上、総ダウンロード数6106万回以上を計測しており、世界的にみても人気のあるプラグインと言ってよいでしょう。
一方で、人気のあるプラグインであるため、攻撃対象になりやすい側面もあります。
そこで、この記事では、企業のWeb担当の皆様に向けて、Smush Image Optimizationの概要並びに、脆弱性及びその対応状況をご紹介することで、Smush Image Optimizationを安心して使用していただけるようにしたいと思います。
少しでも皆様のお役に立てる記事にできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
Smush Image Optimizationは、オーストラリアのIncsub, LLCが運営するWPMU DEVブランドチームが開発・サポートを提供している、WordPress向けの最適化プラグインです。
Smush Image Optimizationは、WordPressサイトの画像を簡単に圧縮・最適化できるプラグインであり、無料版でもアップロード時や既存のメディアライブラリに対して「ロスレス圧縮」「遅延読み込み(Lazy Load)」「大きすぎる画像の自動リサイズ」などの機能を使うことができます。
設定が簡単で、画像をアップロードするだけで最適化が自動的に行われるため、専門知識があまりない人でも使いやすいことから、世界的にも人気のあるプラグインです。
一方で、利用者の多いプラグインは、攻撃のターゲットにされる可能性があるため、当社では、脆弱性に対する対応が遅い、もしくは対応しないプラグインは、クライアントにお勧めしていません。
Smush Image Optimizationについては、定期的にバージョンアップがなされていること、また、過去脆弱性が見つかっていますが脆弱性にも迅速に対応されていることから、2025年10月23日現在、セキュリティ面での問題はないと考えております。
Smush Image Optimizationでは、一般的なセマンティックバージョニングに近いバージョニングが採用されているようです。
3つの数字の左から「メジャーバージョン.マイナーバージョン.パッチバージョン」となります。
2025年10月23日現在、Smush Image Optimizationの最新バージョンは3.22.1であり、WordPress 6.8.3までテストされています。
通常のオープンソースソフトウェアでは、公式のサポート(新機能の追加、不具合の改修、セキュリティパッチの提供)対象は最新パッチバージョンのみであることから、最新パッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。
バージョン3.17.0以下には既知の脆弱性が存在している可能性がありますので、最新のパッチバージョンへのアップデートを推奨いたします。
2025年10月23日現在での、Smush Image Optimizationのバージョン情報は次の通りです。
| バージョン | リリース日 | サポート期限 | 修正された脆弱性 |
| 3.22.1 | 2025年10月6日 | サポート中 | - |
| 3.22.0 | 2025年10月6日 | 2025年10月6日 | - |
| 3.21.1 | 2025年9月3日 | 2025年10月6日 | - |
| 3.21.0 | 2025年9月3日 | 2025年9月3日 | - |
| 3.20.0 | 2025年6月25日 | 2025年9月3日 | - |
| 3.19.1 | 2025年5月29日 | 2025年6月25日 | - |
| 3.19.0 | 2025年5月12日 | 2025年5月29日 | - |
| 3.18.1 | 2025年4月24日 | 2025年5月12日 | - |
| 3.18.0 | 2025年3月19日 | 2025年4月24日 | - |
| 3.17.1 | 2025年2月10日 | 2025年3月19日 | CVE-2025-22288 |
| 3.17.0 | 2025年2月3日 | 2025年2月10日 | - |
| 3.16.5 | 2024年6月20日 | 2024年7月30日 | CVE-2023-3352 |
| 3.9.9 | 2022年5月2日 | 2022年5月23日 | CVE-2022-1009 |
| 3.0.1 | 2018年12月10日 | 2018年12月18日 | Wordfence |
| 3.0.0 | 2018年12月10日 | 2018年12月10日 | Wordfence |
| 2.7.6 | 2017年10月4日 | 2017年11月17日 | CVE-2017-15079 |
※上記の内容は、WordPress公式サイト開発ログの情報を正として、バージョン3.17.0までを掲載しています。また、3.17.0未満のバージョンについては、下記脆弱性が修正されたバージョンを追記しています。
※バージョン3.17.0以下には既知の脆弱性が存在するため、グレーにしています。
Smush Image Optimizationの最新バージョンは3.22.1であり、当社が把握している全ての脆弱性に修正対応済みとなっています。
また、バージョン3.17.0以下のバージョンをご使用の場合には、既知の脆弱性が存在している可能性がありますので、最新バージョンへとアップデートをしてください。
なお、Smush Image Optimization自体に関する脆弱性情報で、当社が把握しているものは次の通りです。
| 脆弱性情報 | 深刻度 | 影響を受けるバージョン | 修正されたバージョン |
| CVSS v3 2.7 (注意) |
・Smush Image Optimization 3.17.0までのバージョン | ・Smush Image Optimization 3.17.1 | |
| CVSS v3 4.3 (警告) |
・Smush Image Optimization 3.16.4までのバージョン | ・Smush Image Optimization 3.16.5 | |
| CVSS v3 6.1 (警告) |
・Smush Image Optimization 3.9.8までのバージョン | ・Smush Image Optimization 3.9.9 | |
| CVSS v3 8.8 (重要) |
・Smush Image Optimization 3.0.0までのバージョン | ・Smush Image Optimization 3.0.1 | |
| CVSS v3 9.8 (緊急) |
・Smush Image Optimization 2.9.1までのバージョン | ・Smush Image Optimization 3.0.0 | |
| CVSS v3 7.5 (重要) |
・Smush Image Optimization 2.7.5までのバージョン | ・Smush Image Optimization 2.7.6 |
※脆弱性情報については、情報セキュリティにおける脆弱性情報に付けられている番号であるCommon Vulnerabilities and Exposures(本記事では「CVE」とします)の順序に従って掲載しています。
※深刻度については、共通脆弱性評価システムCVSS v3に基づいています。本記事では、CVSS v3にて緊急(9.0~10.0)、重要(7.0~8.9)、警告(4.0~6.9)、注意(0.1~3.9)に区分されるものを掲載しており、その他の情報については、JVN iPediaなどでご確認ください。CVSS v3の適用前の脆弱性情報についてはCVSS v2に基づいて記載しています。
※深刻度の数値はJapan Vulnerability Notes(本記事では「JVN」とします)及び、JVNが評価を合わせている米国国立標準技術研究所(NIST)が運営する脆弱性データベースであるNational Vulnerability Database(以下「NVD」)や独立行政法人情報処理推進機構(以下「IPA」)に準拠していますが、NVD、IPAにてスコアリングされていない場合には、Wordfenceのスコアに準拠しています。
※本記事における脆弱性情報は、当社が把握しているものだけであり、全ての脆弱性情報を網羅できているかはわかりません。
※本記事における脆弱性情報をご利用になる場合には、必ずCVE、JVN、NVD、Wordfenceなどの情報を確認されたうえで、自己責任でご利用ください。
前述のように、Smush Image Optimizationは人気のあるプラグインであり、日本国内でも利用者が多い印象です。
しかしながら、Smush Image Optimization自体のバージョンアップをしようと思っても、WordPressやPHPのバージョンアップが必要であったり、設定が複雑であるなどの問題に直面することもあるかと思います。
taneCREATIVE株式会社は、「リモートによるWebアプリケーションのセキュリティ対策をパッケージ化、首都圏大手企業に提供」している点が評価され、2021年にJ-Startup NIIGATAに選定されているWeb制作会社で、Smush Image OptimizationとWordPressはもちろんのこと、PHP、MySQL、MariaDBについても知見を有しています。
※「J-Startup NIIGATA」とは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版として、新潟発のロールモデルとなるスタートアップ企業群を明らかにし、官民連携により集中的に支援する仕組みを構築することで、新潟県におけるスタートアップ・エコシステムを強化する取組です。
taneCREATIVEに所属する謎のトラ。
2025年10月23日執筆