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或る午後の出来事です。
ふと、室内用スリッパで外に出た所、
松の葉が秋風で重なっているところに一歩踏み入れました。
その瞬間、右足が滑り、左足でバランスを取るつもりが左足がもっと早い滑りで、
体が「宙」に浮かびました。その一瞬「本能」なんでしょう、
手で頭を庇い、手で身体をサポートする事なく、
腰に全体重が掛かるまま地面に叩きつけられ、暫く恐怖と驚きで動けなかったです。
「一寸先は闇」と昔から言われますが、それを今回は実感しました。
その後、救急車でホスピタルへ。
レントゲンの結果、腰と膝の間にある足の骨(身体で一番大きい骨)が
骨折と診断され、翌日手術を受けました。
この大怪我は、平均ですがホスピタルに1週間、リハビリセンターで5週間、
その後、家でのセラピーで6週間と言われています。
約3ヶ月・・・その後も細かな動きのセラピーを受ける事になるでしょう。
今は丁度4週間目で歩行器を使って歩けるところまで回復しました。
それもドクター、リハビリセンターのスタッフ、特にセラピストのお陰です。
今回の大怪我でみんなの助けで生きていられると思い知らされました。感謝しています。
怪我の話はこの辺で・・・
僕が「野花」が好きなのを知って友人がローカルの花屋さんから写真の花を送ってくれました。
ウッドストックに住む或る女性が、注文が入ると自分の庭で育てているワイルドフラワーを
この様なブーケにして送ってくれるそうです。
佐渡で育つワイルドフラワーを自家栽培し、同じような花屋さんがあれば素敵だろうな・・・と
窓を眺めながら、こんなに日本が遠く感じたのはアメリカに50年近く住んで初めての体験です。
一日も早くみんなに会える日を願って一歩、一歩・・・努力します。
As it is...from NY
生駒山の麓に生まれ、育つ。
東京の美大を選び、学ぶ。
卒業後、アメリカの広告代理店に入社、
1971年、ニューヨークへ転勤、
1981年、アサダデザイン設立、現在に至る。
マンハッタンの北上、キャッツキル山中の風と暮らす。