The taste of earth...

庭に色彩が戻り、鳥の鳴き声も聞こえ、
新緑の美しさが、身も心へも活力を与えてくれます。
長い長い眠りから山寺は生き返った感じがします。

確か2年前になりますか?山寺の「春の山菜」の一つ、
「行者ニンニク」の話を書いた覚えがありますが、
今年は土の香りがする「土筆」を収穫し、
コゴミ、水セリと一緒に「かき揚げ」で頂きました。

「春の山菜」と言えば・・・
今回は宿根木のある「宿」の思い出を書きます。

元々は藁葺き屋根の古民家だったのでしょうか?
天井裏には今では貴重な「煤竹」がたくさん重ねられていました。
磨き上げられた床板に大きな一枚板のテーブルが何個も置かれ、
その卓上に出される「料理の話」です。

いつも魚介類の美味しさは想像できていますが・・・
佐渡で収穫される「旬の野菜」の美味しさに魅了されました。
「山菜の天ぷら」、煮物、お浸しの素朴で作りすぎない「味」が、
今もとっても印象に残っています。
旅館で出される料理でなく民宿でのご馳走・・・そんな「味わい」でした。
南佐渡の太陽をいっぱい浴びて育った野菜、果物は最高ですね・・・

離れ家の窓を開ければ、そこには田園風景があり、
夜空には満天の星が輝いていました。
素晴らしい時空を「ありがとうございました。」