シュン.H
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彼は当社のエースである。
Webデザイナーでもあり、フロントエンドエンジニアでもある。
この会社では非常に少ない常識人であり、社内からの人望も厚い。
こんにちは。常識人枠ど真ん中のちほうタイガーです。
「これって、例の社員紹介の取材だよね。
今年の9月20日付で退社するんだけど、取材とかいるんだっけ?」(7六歩)
いきなり衝撃の告白キター!
え…それって第1話の彼にはもう伝わってるということですよね。
なら特に何も言われてないのでいいのでは。(8四歩)
「居飛車か…一応昨日最終意思を伝えたばかりだから、指示が出てないのかも。取材が無駄になるかもしれないから確認取った方がいいんじゃない?」(7八金)
居飛車党なんですよ…まぁ、第1話の彼なら『退職が決まってるからこそ言えることもあるはずだし、別にいいんじゃない?』とか言うのではないかと。(8五歩)
「まぁ僕は別にいいんですけど…あまり驚かないのね」(7七角)
どうせあれでしょう?前言っていた農業に挑戦したいとか、そういうことでしょう?
正直言って、9月退職っていうのはちょっと予想外ですけど。(3四歩)
「田んぼ5町歩やってるんだけど…とうとう父親が続けられなくなっちゃって…今年の稲刈りシーズンから主戦力として働かないといけないんだよね」(1六歩)
…本当に人生色々ありますね。(1四歩)
「Webの仕事もこの会社も好きなんだけどね…でも、別にいやいや農業をやるわけでもないから。いつかは本気で農業にチャレンジしてみたいと思ってたから、そういうチャンスが来たと考えてるよ」(2二角成)
…どちらにせよ応援しますけど、第1話の彼はどうのように?(2二銀)
「『5町歩だと年商600万円位か…ギリギリかな』『生活のことも考えて農閑期はWebやるとか奥さんと相談してみたら?』とかそういう話をもらったので、奥さんとも色々話したんだけど…」(7七金)
けど…反対された?(3三銀)
「いや、奥さんはむしろ半農半ITに賛成だったんだけど、結局は僕自身が農業に全力を出してみたくて…畑作やハウスにもチャレンジしてみたいし」(7八飛)
まさかの三間飛車ですか!?マジでビックリ!!(6二銀)
「…そっちの方に驚かれても」(4八玉)
だって退職したってこの狭い島のなかに居るわけですから、そのうちどこかで会えるでしょう。特に問題ないのではないかと…第1話の彼は頭を抱えてそうですけどね。(4二王)
「その点については申し訳なく…でも、この会社、本当に優秀な人増えたし、あとは引継ぎさえしっかりやれば大丈夫かなと」(3八玉)
まぁ…確かにこの会社の戦力、この3年ほどで一気に分厚くなりましたね。それでもエースが抜けるのは痛いと思うでござる。(3二王)
「いやいやエースとかじゃないんで」(2八玉)
ところで、このインタビューはこの会社に入ることを検討している奇特な人向けに有益な情報を発信すべきものなんですけど、この会社に入るときに一番大事なものはなんでしょう。面接でのトラの巻とかあれば。(3五歩)
「うーん、面接に同席したことがないから詳しくはわからないけど、代表面接が最大関門になると思う。でもそれほど恐れることはないんじゃないかな。多分Web系の仕事が好きで、あとは…正直に話せば基本的に問題ないと思う。よほどスキルが高くない限り、多分その辺りしか見てない気がする」(3八銀)
ふむふむ、虎穴に入らずんば虎子を得ずというやつですね、ではこの会社の良いところと悪いところを簡単にお願いします。(4二金)
「良いところは、やっぱり人間関係は良いと思う。ベースがそういうのに疲れた人が集まった会社だから、お互いにカバーし合う意識は高いと思う。あとは…大きな企業案件が多いからスキルアップは早くできると思う。悪いところってわけじゃないけど…案件が多いってことは仕事に追われるよね…年々仕事多くなってる…よね」(7五歩)
…まさにトラの穴的な会社ですね。(6四歩)
「…………さっきから細かく挟んでくるトラアピール、もしかしてツッコミ待ち?」(6八銀)
気づいていただいてありがとうございます。あやうく自分で解説を入れるところでしたよ…ちなみに農業ということで気になることを思い出しました。(6三銀)
「えっ…何かな…」(5六歩)
かなり昔のことですけど、第1話の彼が1週間ほどとある事業計画の策定に没頭してましてね。(5四銀)
「新規事業…?しかし僕は退路を立って農業に挑戦するつもりから、戻るつもりはないんだけど…」(5七銀)
『家の田んぼを維持せねば…』とか『農業法人を設立するしかないのか…』とか『補助金無しに黒字は難しい…』とか『水の管理が…』とか『誰が農業法人の理事やるんだ…』とか『補助金無しに黒字は難しい…』とか『つまりスタッフに数年農業を経験させてから…』とかぶつぶつ独り言を言ってましたよ…。(9四歩)
「それで5町歩で年商600万円とか直ぐに出てきたんだ…」(4六銀)
…きっと後で農業法人構想を語られますよ(4四銀)
「……長考に入らせて頂きます」
この後エースは第一話の彼に理詰めで説得されて、退職ではなくパートタイマー契約に変更して、半農半ITに挑戦することになりましたとさ。
めでたしめでたし?